二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【質問コーナー設置!】 ( No.226 )
- 日時: 2011/08/30 14:24
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
「—ざっと屋敷を見させてもらいましたけどね、これ相当強力な霊の波動を感じますなァゴリラ」
「なっ、今確実にゴリラって言ったよねェ!?」
拝み屋の3人と、真選組の3人が向かい合って座る中、
私とザキさんは廊下に並んで座って話を聞いていた。
57)頭が真っ白になることってホントにあるんだね。
「強力な霊の波動、ですってザキさん」
「うーん、やっぱり本当なのかなァ…」
胡散臭い人たちだから信じがたいのかもしれないけど。
ホントに、霊媒師!!ってな感じの人だったら一発で信じちゃうと思うな。
…すると、いきなり拝み屋がこちら…いや、ザキさんの方を向いた。
「とりあえずお前、山崎とか言ったか。お前の体に霊を下ろして除霊するから」
「え…ちょ」
拝み屋は立ち上がり、ザキさんを取り囲む。
「甚平女は危ないから離れといてねー」
「え、あ…はい」
…ん? 甚平女?
「…あの、甚平女って……もしかして貴方、銀さん…では…」
私の言葉に、拝み屋全員の肩が跳ねる。
「だ、だだ誰かなーそれ、ギンサン? 知らない知らない」
「おかしいなー、私のこと甚平女って呼ぶの、銀さんだけだったはず…」
「そんなの関係ないだろ、見た目で呼んだんだよ見た目で。
お前だって最初名前聞かずに勝手に天パさんって、…あ」
・・・。
あぁ、こんにちは万事屋さん。
***
「…悪気は無かったんです、仕事も無かったんです。
夏だからお化け退治なんて儲かるんじゃねェのって、町触れ歩いてたら…ねぇ銀さん」
一本の木に吊るされた、万事屋一行。
あぁ、そういえば私もずっと前にこんな宙吊りされたっけな、沖田さんに。
今じゃ懐かしい思い出……。
「そうだよ俺、昔から霊とか見えるからさ、それを人の役に立てたくて…」
沖田さんは聞き流すようにして銀さんに近付いた。
片手にジュース持って何するつもりですか。
「あっ、君の後ろにめちゃくちゃ怒ってるババアが見えるねェ」
「何言ってるんでィ、あれは鈴ですぜ」
「おい天パ、何言っとんじゃコラ」
「違う違うって! もー真後ろ! 真後ろにぴっとりと!」
「マジですかィ。鈴じゃないんなら…きっと駄菓子屋のババアだ。
アイスの当たりくじ何度も偽装して騙したから怒ってんだ、どうしよう」
そんなことしてたんだ君。すごいね。
「心配いらねェさ。俺たちを解放して水を与えれば、全て水に流してくれるってさ」
解放してほしいだけだろ。
喉カラカラなだけだろ。
沖田さんはそんな銀さんを見て、「分かりやした」と呟いた。
「じゃあこれ鼻から飲んでくだせェ」
そう言い終わった瞬間、銀さんの鼻にジュースをかける沖田さん。
うわ、それ痛いんだよなァ! プールとかでよく…
つーかさすがサド。やることが違う。
「助けッ…おい甚平女! TASUKETE!!」
「何で英語表記なんですか? 私に言われても何も出来っこしませんし」
「鈴、それでも私の友達アルカ? 私爆発しそうネ…」
「あぁ、神楽ちゃんならいいかな」
「おい! 何それズルいぞ、おい!」