二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【近藤さんハピバ!】 ( No.253 )
日時: 2011/09/05 21:24
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)



「台風ですねー…」
「台風だねィ」
「台風だな」


61)台風の日に折りたたみ傘差す奴勇者。


外はびゅうびゅう吹き荒れる暴風とざぁざぁ降り続ける大雨。
江戸に台風が上陸した模様です。

「あー、こんなんじゃ洗濯物干せないじゃないですか!!
 いつもの量プラス昨日の雨で濡れたり汚れた服があるってのに!」

そう大雨の音に負けないように叫ぶと、その場に背中から倒れこんだ。

「だからってなァ…、俺の部屋に洗濯物持ってくんじゃねェよ!!」

私の隣には、隊士たちの服などが山盛りになったカゴが二つ。
どれも(洗濯機で)濡れたてびちょびちょだぜ☆

「だって干すとこないんですもん!」
「いやだからって何でここに持ってくんの!?」
「他にどこ置けってゆーんですか!」
「置けっつーか…屯所内に干せばいーだろォ!」

……あぁ!!
そうだ、その手があった!!

私はなるほど、というようにポンと手を打った。

「さすが土方さん、伊達に真選組副長やってんじゃないんですね、見直しましたッ」
「おーい何かムカつくぞこいつ」

そうだ、そうと決まれば早速行動に移ろう、おーッ!!


 ***


「——で、何で俺が手伝わされなきゃいけねーんでさァ」
「いいじゃないですか手伝ってくれたって。女中の大変さを知る絶好の機会じゃないですか」
「この量は大変さ2倍だろィ」

……それは汚す方が悪い、ということで。
一つのカゴは自分で持ち、もう一つは沖田さんに持ってもらう。
土方さんは書類が溜まってるとか言って副長室でお仕事してらっしゃるわホントに。
今思うと私たちを追い出したかっただけに思えてきた。

…とりあえず、まず向かった先は……

「頼もォー! お邪魔しまっす近藤さん!」
「えッ!? 何、どうしたの、鈴ちゃん!?」

近藤さんの部屋……局長室ですね。

扉を開け、カゴ抱えて容赦なく入り込み、
どっせい!、と近藤さんの目の前にカゴを置いた。

「見ての通り外は雨と風が踊ってるんで、洗濯物干させてもらってもいいでしょうか、てか干します」
「え、強制?」

目を真ん丸くする近藤さんをよそに、私は部屋の端から端までロープを張り始めた。