二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【近藤さんハピバ!】 ( No.256 )
日時: 2011/09/06 23:09
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)



「沖田さん、そっち側ガムテープか何かで留めてください」
「あーだりィ」


62)嫌なことほど忘れにくい。


よし、ロープ張り完了!
後は洗濯物を干すだけですね。

「てきとーに干してってください」
「何で干すとこまでやらなきゃならねーんでィ」
「ここまできたからにはお願いしますよ」

こんな量一人で干せないっスさすがに、はい。
ここは男の力が必要といいますか、

「困ってる女の子がいるんだから助けてあげてくださいよ」
「女の子? どこに?」
「いますよ真正面に」

なに? 私女と思われてないの?
いや確かにヒロインとは思えない言動とかしてると思うけど
それでも神楽ちゃんはヒロインとして成り立ってるs、

「何してんだ、はやくしろィ」

…ん?

気がつけば、沖田さんは上着を脱いで腕まくりをしていた。
おお、何とやる気の伝わってくる服装。

「手伝ってくれるんですか?」
「団子」
「え?」
「最近新しくできたんだよなァ、団子屋。いっぺん食べてみたいもんでさァ」
「………。奢ればいいんでしょう、奢れば」
「さすが鈴」

ちくしょー、分かってたよ沖田さんがタダで手伝ってくれるわけないって!
前にもこんなことあったな…、祭りのときだっけ。

……いや、もう忘れようあの時は!
高杉さんに絡まれて散々だったんだから!

パチンッと両頬を軽く叩くと、洗濯物を手にとりロープに干し始める。


 ***


「ちょ、沖田さん、ちゃんと広げて干してくださいよ」

何? 団子状態の洗濯物がロープに乗っかってんよ?

「うるせーなァ一々」
「誰がうるさくさせてるんですか……あ、」
「?」

手に持ったシャツを干し、次に手に取ったものに私は声を漏らす。


「……、 パンツぅぅァア!!!!」


ぱっ、パパパパパンツ!!
なんて破廉恥な!!!

「何騒いでんでさァ、パンツなんざ普通に洗濯物だろィ」
「いや、何故か今までパンツは干したことがなかったというか…」

うっわ誰かのパンツ触っちゃった!
好きでもない人のパンツに触れるなんて……不覚ッ!!


「あ、それ俺のパンツ」


不意に、後ろから声。
多分、いや絶対、この声は近藤さんだ。

……今なんて?


「すまんなー、干しといてくれ」


……………
もうお嫁にいけないわ。

その場にへたり込み、自身の両手を見ながら言う。


「やがてこの白魚のような手もゴリラのような手に変わっていってしまう運命さだめなのね。
 嗚呼神様、貴方はなんて残酷なの! 私は…なにも…何も悪いことはしていないのにッ……!!」
「大袈裟すぎない? 何で呪いのパンツみたくなってんの?」

…すると、私の肩に誰かの手が触れた。

「神なんて信じなくても、俺たちならきっと何とかできるさ。だから一緒に頑張ろう…!」
「沖田くん…! ……そうだね、私…頑張ってみる!」

「え、総悟まで? 別に頑張らなくていいよ」


…さてと、お芝居はここまでにしといて。

私はよっこらしょと立ち上がると、
シャツやパンツをテキパキと干していく。




( パンツがなんぼのもんじゃーい!! )