二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【江戸は台風模様】 ( No.275 )
- 日時: 2011/09/19 14:24
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
「にゃー」
洗濯物を干していた私の足元に、小さな生き物。
70)動物と話がしたいんならインコでも飼え。
廊下を歩いていると、庭にしゃがみ込んで何かしている様子の鈴ちゃんと沖田隊長の姿。
あちら側を向いているので何をしているのかは分からない。(どうせ地面に土方死ねとでも書いているのだろうか)
俺は声をかけてみることにした。
「沖田隊長、鈴ちゃん」
2人は俺の声に気付き、振り返る。
「あ、ザキさん。久しぶりですね」
「え? 毎日会ってるよね?」
「いや、出番的な意味でです」
確かにここ最近の俺の出番は少なかったような気がする。
でもそれは原作の方でもお馴染みのことだったから気にするようなことはなかったのだが。
指摘されるとやはり悲しくはなる。
「それより、2人して何を?」
一番気になっていることを問うと、何故か手に猫じゃらしを持っている沖田隊長は、いつもの無表情で言った。
「猫でィ」
「猫?」
「この子、私の足に擦り寄ってきたんです」
鈴ちゃんが抱えて俺に見せてくれた。
綺麗なオレンジの毛並みをした虎猫。
所々跳ねている毛がどこかの天パを思い浮かばせる。
「…ザキさん今失礼なこと考えましたね? 確かに鈴虎は所々跳ねてますけど銀さんほどではないですし。
お風呂に入ればサラサラになりますよ。まぁ銀さんはお風呂に入っても無駄だけど」
「その発言も旦那に失礼なんじゃない? …てか、鈴虎って?」
俺の言葉に、鈴ちゃんはきょとんとした表情で返した。
「この子の名前ですけど。ほら、虎柄だし、飼い主私だから、鈴虎。いいでしょ?」
「俺はサド丸49号がいいと思うんだけどねィ」
「何で49とか不吉な数字なんですか止めてください。ザキさんに関しては辞めてください」
「それは真選組をか!? 漢字的にそういう意味だよね!? 俺何もしてねーし!」
…ん? ていうか、え? なんて?
「飼い主は私って…もしかしてその猫、屯所で飼うつもり?」
「え。何を今さら」
鈴ちゃんの、は?みたいな顔が少しムカついた。
まぁそれは置いといて…
飼うんだったらまず副長に了承を得なければならないんじゃないか、とこの時の僕は思いました。
あれ? 作文?
「それなら鈴ちゃん、副長に言わないと」
「えー! 土方さんに言ったら今日の夕飯にされる! 猫焼きのマヨネーズがけになっちゃうよォ!」
「ならないよ!」
その時。
「よォてめーら、3人揃って何してんだ」
副長が廊下を通りかかった。