二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.276 )
日時: 2011/09/19 19:42
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)


「あ、副長。実はですね…」
「ぴぎゃあああァァアアァやーまーざーきーイィィィィイィィ!!」


71)普段無口な人が激怒したりするとものっそい怖く感じる。


 ——

「…なんだ、そういうことか」

俺が事情を説明すると(鈴ちゃんは副長が無理矢理黙らせた)、
副長はタバコをくわえながら吐き捨てるように言った。

鈴ちゃんはというと、鈴虎を胸に抱きしめながら木の後ろに隠れている。(副長をどういう目で見てるんだか)

「で? いいんですかィ、飼っても」
「あァ? …別に猫一匹くらいどうでもいいんじゃねーの」

副長の言葉に、鈴ちゃんは光の速さで木の後ろから出てきた。

「今のはマジでございますか土方さんんん! そんなこと言って食べませんよね?」
「誰が食べるか! …近藤さんが良いって言ったらな」
「だーいじょうぶですよぅ! あの土方さんが良いって言ったんなら近藤さんだって勿論…」


 ***



「駄目だ」


…え。
目の前に座る近藤さんは、ぴしゃりと言い放った。

私はどういうことだ、と隣の沖田さんを見る。けど知らんふりされた。
いやだって予想外だろコレは。
何か近藤さんって動物には優しそうじゃん、ゴリラ的な意味で。
ていうか駄目って言うなら土方さんかと思ってたのにさ。何故に近藤さんが?

「どうしてですか?」

実は猫を養える余裕がない程お金がないとか?
はたまた近藤さんが猫アレルギーだからとか?
腕の中の鈴虎は、ただにゃーと鳴くだけで。

すると近藤さんは仏頂面のままこう言った。



「先日、一匹の野良猫がお妙さんのパンツを盗み逃げやがった。それ以来俺ァ猫が嫌いになってな…」
「近藤さん、アンタまたストーカーしてたのかよ」

土方さんが呆れたように言う。

「何ですか。その泥棒猫が鈴虎だっていうんですか?」
「いや、泥棒猫は黒猫だったから違う。そして盗まれたパンツの柄はピンクの水玉だ。
 しかし世の中も恐ろしいな。猫まで下着ドロをするような時代になって…」

「俺ァ柄まで覚えてるアンタが一番恐ろしいわ!」
「誰もパンツの柄まで言えとは言ってねーよゴリラ!」

ゲシゲシと私と土方さんは近藤さんを蹴る。
そして沖田さんも無意味に蹴っていた。


「ちょっ…痛ッ。と、とりあえず! トシが許そうが総悟が許そうが、俺は猫を飼うことは反対だ!」