二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.297 )
日時: 2011/09/25 19:47
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: kVKlosoT)


で、その後成功を悟った私は鈴虎抱えて近藤さんの元へ寄ったわけですね。
そりゃあもう涙と鼻水が凄かった。さすがゴリラクオリティって感じ。


んで、近藤さんの顔面に鈴虎と突き出しました。


「猫、飼ってもいいですか!!」


74)昔、KY=小島よ○おの略とか言ってた。


一瞬、何を言ったんだろうと思った。
え? いや、だって。え?

普通このタイミングで言う? 言わねーよ!!


鈴ちゃん、アンタ馬鹿だろ!
いや馬鹿だっていうのは前からだけど今のは最高に馬鹿だろ!
あっちからしてみれば、何でここにいんのお前みたいな感じだよもう!

やけに自信に満ちた表情で電柱の陰から出て行ったと思えば…。
俺は鈴ちゃんの馬鹿さに溜め息をついた。
いくら何でも無理だよ……


だが、局長から返ってきた言葉は予想外のもので。


「ああ、いいとも! さっきは理解できなくてすまなかった鈴ちゃん!
 この少女と猫の間に深い絆があるようにッ! 鈴ちゃんのこの猫の間にも、ふかァい絆があるんだよな!」

なんて、鼻をすすりながら言う局長も馬鹿なんだと思った。

「近藤さん…!」

そして無駄に目をキラキラさせる鈴ちゃん。

なんだこの2人。
今日出会ったばっかなのに絆も糞もないよ。
副長の影すら見えないほど、二人のお馬鹿ワールドが広がっていた。

だけど、いつ間でもこうじゃ駄目なんだ。
女中はともかく、局長が馬鹿だったら駄目なんだ…!!
ちゃんと言わなきゃ、ビシッと。
そう思った俺は、一歩踏み出した。

その瞬間。


——ガリッ



痛々しい音が響いた。
そして、


 バタン。

局長が倒れた。
額から血を流して。



「近藤さんんん!? おいてめェ鈴! 近藤さんに何しやがった!」
「すいません。鈴虎が引っ掻いちゃったみたいです」
「引っ掻いちゃった、どころじゃねーだろこれェ! 思い切り倒れたよ? 大量出血してるよォ!?」

副長の影が段々と濃くなってきた。
その代わりに俺の影が薄くなっていくのは分かりきっているから、ちょっと惜しい気がする。というか惜しい。

「まぁ現実はこんなもンっしょ」
「意味分かんねーよ! てめェさっきまでキラキラしてた目はどこ行った!? 超冷めた目ェしてやがんなコラ!」