二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.303 )
日時: 2011/09/30 21:04
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: kVKlosoT)



空はもうオレンジ色。
縁側に佇む私と鈴虎。


76)何だかんだ言って年上の女性は怖い。


「はー…やっぱダメなのかなぁ」

そんなことを一人呟き、また溜め息をつく。
さっきから溜め息しかついてないような…
いや、だってさ、しょうがないじゃん?
解決しないことには溜め息つくしかないんだもん。
近藤さんはどっか行っちゃったし。

肩をがっくりと下げる私を、鈴虎が見上げた。


「おい」

その時、聞きなれたヘビースモーカー野郎の声が頭上から降ってきた。

「…何ですか土方さん。落ち込んでる可愛らしい少女を慰めにきてくれたんですか」
「可愛らしい少女なんてどこにいるんだ。俺が見るところ、野蛮な女と猫しか見えねェんだが」
「土方死ね。…野蛮やなんて冗談よして下さいな土方はん」
「今死ねっつった? つーかその喋り方止めろ」

だって野蛮てゆった。可哀想に落ち込んでる少女を野蛮てゆったこの人。

俯いているから分からないけど、まだ土方さんは私の背後に立っている。ような気がする。
何なんだよ土方コノヤロー。
何もないんだったらどっか行ってくれやしませんでしょうか。
ろくに独り言も溜め息も吐けないでしょーが。

そんなことを頭の中でもやもやと考えていると。

「猫云々で悩むのはてめェの勝手だが、仕事をサボることは許さねェ。…分かったら早く晩飯の準備をしろ」

それだけ言って、土方さんは歩いていってしまった。
仕事…晩飯の、準備。

……あ。

「今日の晩ご飯担当、私もだったァァ!!」


うっひゃあああ早くしないと佐藤さん(先輩女中)に怒られる!
この前朝ご飯作ってるとき、寝ぼけてたら佐藤さんにしゃもじで頭思い切り叩かれたからなー。
パコーンつったもんパコーンて。

今度はおたまで叩かれるかもしれない…
うわ、鳥肌立ってきた。




「ごめんね鈴虎、大人しくしててね!」

自室に鈴虎をおいて、私は急いで食堂へ向かった。









( 今日のお妙さんも一段と輝いてたなァ。殴られて歯抜けちゃったけど )