二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.308 )
日時: 2011/10/03 12:17
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: kVKlosoT)



「おい、誰かタバコとマガジン買ってこい」


78)買い物は自分でした方がいい。


土方さんはいつも急にお使いを頼んでくるものだから困る。
今だってそう。私と沖田さん、ザキさんが3人で話してる時にそう言ってきたのだ。

現在午後8時過ぎ。
昼間なら別に私が行ってあげてもよかったんだけど。

「暗い中女一人で歩くのは危険だと思いません? だからここは男の沖田さんかザキさんが…」
「ンなこと関係ねェや。鈴と山崎がパシリ担当って決まってんだろィ」
「き、決まってませんよ。…や、俺は間違えてジャンプ買ってきそうなんで無理です」

ちくしょー、どいつもこいつも行きたくないからって…いや私もか。
だって行きたくないよめんどくさいよ。
折角今日の仕事全部終わらしてスッキリしたのに!

「てゆーか土方さんが行けばいいんじゃないんですか、自分で」
「俺はまだ仕事が溜まってるからな」
「仕事あるのにマガジン頼むなよ」
「何だっていいだろ。とにかく誰でもいいから買ってこい、早く」

段々と土方さんは痺れを切らしてきている様子だ。
でもそれは土方さんだけじゃなく、私たちも。
早く誰か行けよ、俺関係ねェよ的な空気が3人の間に漂っている。

「じゃーここは真剣でやり合って決めやしょう」
「いやいやちょっと待て。私完全負けるじゃん、てかそれ以前に死ぬじゃん」

何でそこで真剣なの?
それなら竹刀とかにしようよ。

「あ…じゃあ、ジャンケンはどうですか? 平等に」

不意にザキさんが言った言葉。
ジャンケン…ねぇ。
とは言ってもザキさん。

「ジャンケンって実は平等じゃないって知ってます? あれは運の良さで決まるんですよ。
 生まれつき運がない人にとっちゃ平等じゃないんです」

例えば私とかこれ書いてる人とか。
ほんとジャンケン弱いんですよ。

「だーッもう何でもいいだろ! ジャンケンだ! ジャンケンで決めろ!!」

いつまでもグダグダな私たちに、土方さんの火山は噴火した。どっかーんて。
…うん、まぁしょーがないかな。
このままじゃ9時になって尚更暗くなる。


「最初はグー! ジャーンケーン…」


「「「ホイッ」」」


パー(沖田)
パー(山崎)
グー(鈴)


・・・。


「決まりでさァ。さっさと行ってきなせェ」
「行ってらっしゃい鈴ちゃん」

く、く…。
握り締めた右手の拳がプルプルと震える。

「くっそォォォォオォォ!!」
「ぶべらァァ!! 何でェ!?」

ザキさんの頬に鉄拳をくらわせ、私は外へ飛び出した(もちろんお使いに行くために)。