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じゃらじゃらじゃら。
面白い程に玉が出る。


82)愛想は振りまくもの。


「すっげェェ!　なに、お前やっぱ歳誤魔化してやってたんだろ!」
「嬢ちゃ…いや師匠!　師匠って呼ぶよこれから!」

正直、パチンコなんて生まれて初めてやったし。
つーかパチンコのやり方すら分かんなかったし。
適当にいじってたらね、なんか銀色の玉がポンポン出てくるよ。

私の隣に、パチンコ玉の詰まったカゴが2つも積もっていた。


　＊＊＊


「いやーパチンコって意外とハマっちゃいそうで怖いですね」

もうやらないけど。

甚平のポケットには、玉と交換した札束が入っている。
それを隣の銀さんは厭らしい目で見ていて。

「…何見てんですか」
「や、パチンコに連れてってやったのは銀さんの方なんだから…うん、分かるよな?」
「分かりませーん。着いていってやったのは私の方です」


あれから長谷川さんとは別れ、今は銀さんと町をぶらぶらしている。
お金が稼げたのはいいけど……あれだね、

やっぱ、暇だわ。

「ターミナル爆発とかしないかなァ」
「何恐ろしいこと言ってんのこの子ォ!　君真選組だよね!?」

ええ、そうですけど。
だって暇なんだもん。

「暇なんですよ」
「んー…じゃあ、あれだ、パフェでも食いにいくか?」
「完全奢らせるつもりだろ天パ」

はぁ、と溜め息をつく。
……まぁ、パフェ二つくらい食べたって諭吉がどんといなくなる訳じゃない。
色々と銀さんにはお世話になってるし、いっか。


「いいですよ。じゃ、行きましょうか」
「あれ、どういう気の変わりよう?　まぁ嬉しいけど」





(　…おい　)
(　なに?　)
(　誰がパフェ3つも食っていいっつったよ、コラ　)
(　ちょ、出る!　パフェ出ちゃう!　)