二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.338 )
日時: 2011/10/19 22:30
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)



「ザキィィ、監察の座はこの鈴様が乗っ取ってやる〜」
「うわ、ちょ、鈴ちゃん!? 酔ってるの? 酔って……うわァァァァァ!!」


86)ギャルって怖い(色んな意味で)


「おい、何だあの酔っ払い」
「何って、鈴でさァ。人の区別もつかなくなったんですかィ、土方さん」
「え? アイツさっきまで隅っこでしょげてなかったっけ」
「鬼嫁パワーはすげェや。どんな落ち込んでる奴でもあんなに上がれるんだから」



てってれーん。
鬼嫁にてパワーアップした鈴様を見やがれ隊士ど…うぷッ。

「う〜ザキ、吐きそう…」

へたり、とその場に座り込む。
沖田さんに鬼嫁5杯くらい飲まされたからな…これはキツい。

「だ、大丈夫? 今ゴミ袋持ってくるから…」
「え、そんなに吐くと思ってるの?」

そんなには吐かないと思うんですけど。
てか吐かないよ、うん。小さいポリ袋で十分だよ。


ザキさんがゴミ袋を取りに行っている最中、私は必死に吐き気を堪える

ヒロインがゲロ吐いちゃダメだよね、いくらなんでも。
え? 神楽ちゃんは吐いたの? あぁ、じゃあいっか…じゃないよ。


周囲を見回せば、赤ふん一丁の近藤さん。
隣にはお姉ちゃんが苦笑していて、その周りにはすっかり出来上がっている薄情な隊士コノヤロー共。

うう、近藤さん見てたら更に吐き気が……見るのは止めとこう、と後ろを振り返ると。

「うぐッ……!!」

ある意味赤ふんより強烈な、マヨネーズの臭いが鼻を掠めた。
見ればマヨ丼を食らっている土方さんの姿。
いや、マヨネーズがマヨ丼を食べてるのかな…
酔ってるから誰が何か分かんないぞ。

てか、ヤバい。

「MH5。マジで吐く5秒前」
「てめ、吐いたらどうなるか分かってんだろうな」

マヨ丼を食らう手を止め、口元を押さえる私を睨む土方さん。
原因は貴方のマヨ丼にあるのですが。

「じゃあその得体の知れぬ黄色いやつを食べるのは止めて下さいよ。それが私の吐き気を催しているんですよ、分かってます?
 ったく、なに赤い顔してんですか? 罵られて興奮してるんですか? 鬼の副長ともあろうお方が…気持ち悪いなァ」
「おい、土方こっちなんだけど。それマヨネーズなんだけど。赤い顔ってそれキャップ」

ん……あれ?
土方さんが、右にいる。
私と向き合っているのは、マヨネーズ。

「…あれ、似てるから分かんなかったじゃないですか、もう」
「まず大きさから違うんだけどォ!」






( 鈴ちゃん、持ってき…… )
( ザ、キ…さ……うッ、 )
( 危なァァァァァい! )

  滑り込みセーフ。