二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.341 )
日時: 2011/10/22 13:49
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)



「あー…もう無理、限界。おやすみなさいザキさん」
「吐いた挙句寝るんだ。うん、おやすみ」

私は騒ぐ隊士共を他所に、眠りについた。


87)男の嫉妬は醜い。


すぅすぅと、鈴ちゃんの整った寝息が聞こえる。
さっき「おやすみ」と交わしたばかりだというのに、何て寝付くのが早いんだろうか。

霞さん送迎会は、午後9時になった今でも続いている。
皆は、霞さんや酒に夢中。局長も赤ふん一丁で踊っている。
唯一冷静なのが、副長に沖田隊長、そして俺、山崎退だ。


「おい、山崎。そいつ寝てんのか?」

副長がマヨネーズを啜る手を止めて、畳に突っ伏した鈴ちゃんを見据える。

「はい。疲れちゃったみたいですね」
「ったく、邪魔だし部屋に運んどけ。…どうせ朝まで起きねーだろ」
「了解しました」

邪魔、だなんて副長は言うけど、
ホントはこんなとこで寝てたら風邪を引くとかそんな感じで心配しているんだろう。
目に見えない優しさってやつだ。


よいしょ、と鈴ちゃんを抱えた瞬間。

「あっ…鈴を、部屋に連れていくんですか?」

駆け寄ってきた霞さんに、声をかけられた。
近くで見ると、やはり結構な美人さんだ。

「あぁ、はい」
「それなら私に任せてもらえないでしょうか」
「え…でも、鈴ちゃんの部屋は」
「さっき近藤さんに屯所を一通り案内してもらいました。それに、私の部屋の隣が鈴の部屋なので」

そう微笑んだ霞さんは、どこか鈴ちゃんの笑顔に似ていた。
まぁ、姉妹なんだからそう思うのは普通なんだけど。

鈴ちゃんの部屋を知っているのなら、任せる他はない。

「じゃあ、お願いします」
「はい。ありがとうございます」

霞さんは鈴ちゃんをおぶると、スタスタと酒の匂いが漂う部屋を出て行った。



その後、酒に酔った隊士らに俺がどやされたのは言う間でもない。





( てめー山崎、何霞さんと馴れ馴れしく会話して… )
( え、ちょ、刀抜くのは止めろよ! )