二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.364 )
日時: 2011/11/03 20:14
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)




「てめ、まだ仕事残ってんだろ」

「別にいいじゃないですか。息抜きに、ね」


そう、確かあれは町を見回りに行くという土方さんに付いていった日のこと。


92)都合のいい女にはなるな。


「あれー、多串くんじゃん」

土方さんと肩を並べて町を歩いていると、不意に背後からやる気の無さそうな声がした。
振り返ってみれば、それは案の定天然パーマの坂田銀時であって。

「仲良くデートですかコノヤロー」
「ふざけんのも大概にしろよ、誰がこんなちんちくりんと」
「そうですよ、私の理想はもっと溶けるような甘い言葉を囁いてくれる人ですから」
「お前乙ゲーのやりすぎだろ」

大丈夫! 現実と空想の区別はついてるから!

「てか銀さんは何してんですか? またパチンコとか?」
「お、また一発当ててくれるか甚平女」
「やー、あれはまぐれだし……」

「てめェ、パチンコなんざやったのか…? 確か17だったよなァ…?」

※法律で18歳未満のパチンコ入店は禁じられています☆



……あ。
そうだ、土方さんって、警察のお方だったんだ。
いっけない鈴ちゃん大ピンチ☆

…なんて言ってる場合じゃないよマジで!!

「ややややってませんよ! 何で私がそんなこと、ねぇ銀さん」
「またどーんッと当ててパフェ奢ってくれよー、な?」
「私のピンチを察しろコノヤロォォ! な?じゃないよ! 
 …ひ、ひひ土方さん、仮に私がやったとしてもですね、実は私結構前に誕生日迎えて18になって…」
「なぁ鈴、サザエさん方式…って知ってるか?」

そう言いながら、土方さんがポケットから出した金属の物体。
……手錠だ。
え、何それ。手錠? そういうプレイ?
いや真面目に考えろ鈴! どー見てもアレは私を逮捕する気だろ!
でも逮捕されるのは、私だけじゃない…はず。


「? どーした甚平女、クラウチングスタートの体勢して」
「銀さん。私…銀さんのこと忘れません。あの、いつでも面会とか行くんで、はい。許して下さい」

そう銀さんに告げると、私は風を切ってその場を逃げ出した。


「何だあいつ。面会って…まるで俺が逮捕されるみてーじゃねェの」





( チッ、逃げ足の速い奴だぜ…。まぁいい、アイツは帰ってきたときにでも… )
——カチャリ。(←手錠をかける音)
( …え? 多串くん? これ何てプレイ? 何で銀さん手錠かけられてんの? )
( 鈴が18歳未満だってことを分かりきって店へ入ったんだろ。…てめーも同罪だ。屯所まで来てもらおうか )
( ちょ、待ッ…! す、鈴ー、鈴ちゃーん! …あいつ逃げやがったのかコノヤロォォォ!! )