二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.374 )
日時: 2011/11/09 22:51
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)



「で? あの二人が仲良さげだから…何なんだ?」
「えっ、いや、そのー…」

ほら、あれですよ。
……えっと。


97)人間誰しもS心は持っている。


私が返答に困っていると、土方さんは「ははーん」と言うかのような笑みを浮かべ、こう言った。

「寂しいんだろ、てめーの姉を取られたようで」

……うッ!
ひ、土方さん…鋭い……!!

誤魔化しても無駄だろうと感じた私は、少し俯き呟いた。

「…私だって、話したいことあるんですもん」

お姉ちゃんが真選組に来てから1週間くらいは経つ。
けれど、お互い仕事の都合上ゆっくり話が出来る時間がないのだ。
ご飯を作りながらちょっとだけ話したりはするけれど、それは本当にちょっとの時間。

俯いたままの私を、土方さんはどんな目で見ているんだろうか。
同情…なんてするわけないかぁ。
じゃ、なんだろ。じゃあ突っ込んでけよバーロー、とかかな。

「…何でもいいけどよ、」

短く息をついて続ける。

「恋愛沙汰。……なんてもンにはならねーか」
「ま、ままままさか!!」

沖田さんとお姉ちゃん!?
有り得なすぎて泣けてくるよ!
たとえ最近よく一緒にいたとしても、そんな、まさか。

……それに、それに…ッ

「お姉ちゃんはドMなんかじゃないですよォ!!」
「なにその総悟の相手はドMだと決まってるみたいな言い草!」

え、違うの?
だってドMじゃなきゃ耐えれんでしょあんなの。


「ドM…? 貴方たち、一体何の話を?」

…ん?
隣から声がしたと思い、見てみれば。
それはさっきまで覗き見ていた姉でして。

「お、お姉ちゃん。あれ、さっきまで沖田さんと話してたはずじゃ…」
「あぁ、それぞれ仕事が残ってるから別れたわよ。…ま、あっちはどうせサボりだとは思うけど…」

困ったように姉は微笑んだ。
だが土方さんは微笑む暇もなく、姉の言葉にピクリと反応した。
…これはサボる沖田さんを怒るフラグですね。

無言で土方さんは廊下を歩き出し、そして足を止めた。

「オイ」

瞳孔の開いた目で、姉を見据える。

「…?」
「てめーが誰を好こうがこっちにゃ関係ねェが、隊内の風紀を乱すようなマネだけは止めろよ」

それだけ吐き捨てると、再度土方さんは歩き出した。
私も仕事があるのを思い出し、その場を去ろうとしたその時。

「え、ちょ、待って!」
「「?」」

姉が必死な顔で何か言いたげだ。
口をパクパクさせ、やっと言葉が出てくる。



「今晩、時間があれば話を聞いてください」