二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【めりーくるしめます】 ( No.462 )
日時: 2011/12/24 20:06
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)



「そういや、女中は何の服なんでィ?」

「サンタガールに決まってるでしょう」

「俺ら同様じゃねーかィ」


116)トナカイだって苦労してる


と、いうわけで。
1時間も経たぬうちに、とっつぁんから衣装が届いたよ!
トラックがきたから正直ビビったけど、まぁ隊士は100人以上いるんだからトラックで運ぶほかないよね。

土方さんは嫌々隊士たちを庭に集め、サンタ服やトナカイ服に着替えることを説明した。
正味みんなの反応が心配だったけど、さすが真選組。みんなノリノリだった。
1人1人に衣装を配る私、頑張りました。


——そして、今



「おらトナカイ、気合入れて引っ張りなせェ」

「そんなこと言われても…重いです、せめて1人にしてくださいよ」
「ザキさん、ふぁいとー!」

パトロールなう(ソリに乗って)。

リボンやらベルやらで飾り付けされた大きなソリ(3人用)に、サンタ姿の土方さんと沖田さんが乗っていた。
そしてそのソリを、トナカイ姿のザキさんが1人で引っ張っている。


「隊服まではいいとして、何でパトロールにソリなんだよ〜…誰だよこんなの考えたやつ…」
「私です」

キッ、とザキさんに睨まれたが、赤鼻なので怖くなどない。
だって、せっかく可愛い衣装に着替えたのに、パトカーの中にいたら全然見えないじゃないですか。

ザキさんは呆れたように溜め息をついた。

「鈴ちゃんの考えることは、よく分からんよ…」
「でも楽しくないですか? ほら、町の皆さんの顔も心なしか穏やかですし」
「あれは慈悲の笑みじゃないの」


……。
うん、気にしない気にしない。

私はザキさんに「頑張って」と肩を叩くと、
ソリに乗る土方さんに話しかける。

「土方さん、そんな丸まらないで堂々としましょうよ」
「こんな格好で堂々と出来るかよ…」

更に丸くなる土方さん。
困ったなぁ、副長がこんなんじゃ取り締まれないや。

何気なく目をやった前方に、赤いサンタ帽が見えた。
下からちょいちょい銀色の髪が出ている。
その両隣りにも、赤いサンタ帽…赤いサンタ服を着た女の子と男の子の姿。

ふむ、見覚え大有り。


「土方さん、何の用も無しにサンタコスで町をうろつく不審者発見です。取り締まってください」
「そしたら俺らも不審者だろ」
「私たちはパトロールじゃないですか」