二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【原作沿い】 ( No.496 )
日時: 2012/01/12 20:04
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)



銀さんが万事屋を出てから、約5分。
リビングに私と新八くんが二人きりで、耳に入ってくるのはバラエティ番組の笑い声。
適当にジャンプでも読んでみるけれど、私はサンデー派なもんでよく分からないし、眠い。

……あれ、暇だ。


暇だなんて、近頃思ったこともなかったのに。



「…新八。私もちょっと出かけてくるあるよ」



123)ホームシックを感じても数週間でなくなる



万事屋って、ほんとに依頼人こないんだなぁ…
ま、よくよく考えたら胡散臭いもんね。


…はぁ、ほんとに暇だ。
あのまま万事屋にいたら、全てが退化しちゃう感じがした。
余暇を楽しむなんていうけど…どう楽しめってんだ。

これなら、女中の仕事して、途中でザキさんや沖田さんと喋ったりして、それで土方さんに怒られて…
その方が、いいななんて思ってしまう。



なにこれ、ホームシックってやつか?



「…こっそり、屯所覗いてみようかな」




 ***




両手にもっさり葉の茂った木の棒。それを頭にも装着。
……よし、これで上手く木に隠れればOKだ。

まず、どうしようかな。
神楽ちゃんの様子でも、見に行きたいところ…だけど。
内にいるんだったら無理だな……



「はぁ、疲れるアル…」



……ん?



私の姿をした神楽ちゃんが、大量の洗濯物が詰まったカゴを抱え庭に出てきた。
なるほど、今から洗濯を干すのか。

どすん、と洗濯カゴを地面に置くと同時にしゃがんだ神楽ちゃんは、一番上にある洗濯物をつまみ呟いた。


「この前は姉御とやったらから早く終わったけど…
 鈴、いつもこんな量の洗濯物、一人で干してるアルか…苦労人ネ」



…くそ、
思わずうるっときたぜ!!
努力を認めてくれてありがとう!!


その時。
私の涙を瞬時に引っ込め、同時に顔色を青くさせる人物が現れた。




「鈴。てめーも仕事人だねィ」

「…サ……沖田、サン」





ぽっかり忘れてた。
神楽ちゃんと沖田さんは犬猿の仲なんじゃないか。
てか神楽ちゃん、サドって言いかけたよね!?

え、これどうなるの。



「こんなの山崎に押し付ければいいんでさァ」
「ザキさんは、関係ないですヨ」

「お堅い野郎だねィ、土方コノヤローみたいですぜ」
「土方さんと一緒にしないで下サイ」



お、お??
…これ、大丈夫なんじゃね?
神楽ちゃん意外とお利口さ……



「…ま、せいぜい頑張りなせェ。クソヤロー」

「……てめー今なんつった、あん?」


いやァァァァァァァ!!!




そんな、沖田さ…コノヤロォォォオ!!!
なに最後に暴言吐いてんだ、このッ…
神楽ちゃん耐え切れずに中身出ちゃったじゃん!!



「…何でィ、鈴の割には態度でけェじゃねーかィ」
「態度も糞もねーヨ。…丁度いい、今ここで決着つけるヨ」



……なんかもう違うくねーですか!!
神楽ちゃん自身になってるよね!?

決着って何のだよ、私と沖田さんの間に何があったんだよ、何もないよ、決着つけることなんて何もないよ!!





(……)
(……)
(やばい、これ私の立場がッ…)