二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【原作沿い】 ( No.501 )
- 日時: 2012/01/16 22:14
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)
睨み合う二人。
それは沖田さんと神楽ちゃん、なんだけれども。
傍からみれば、沖田さんと私とが睨み合ってるように見えるよなぁ…。
すみません隊士さん勘違いしないで下さい。
私には沖田さんとメンチ切りあう度胸なんてないです勘弁して下さい。
124)夕陽を見ると、海に行ってバカヤローと叫びたくなる
「「おるァァァァァァッ!!!」」
二人は猛獣と化し、互いに突っかかりあった。
…その時。
「何してんだお前ら」
…こ、この声は。
鬼の副長様!!
ナイスタイミングッッ!!
「聞いてくだせェ土方さん。鈴が反抗期でさァ」
「てめーは年中反抗期だろうが」
「私は鈴じゃなくてかぐ……ん?」
神楽ちゃんが、きょとりと首を傾げる。
そして、瞬時に「やべ!!」みたいな表情をした。
正気に戻ってくれたか。
けどこれで沖田さんにとっての私の印象ズタボロなんじゃないかな。
はぁ、ここにいたらヒヤヒヤする。
……帰ろう。
誰にも気付かれないように、コソコソと屯所を出た。
***
「ただいまよ〜」
「あ、お帰り神楽ちゃん」
気付いたら、太陽が沈みかけた夕暮れ。
万事屋へ戻れば、新八くんが笑顔で出迎えてくれた。
銀さんもいつの間にか戻っていて、鼻をほじりながらジャンプを読んでいる。
…お腹空いた。
「お腹空いたある」
そう口にしてみれば。
「んじゃーとっとと帰って犬の餌でも食ってろ、女中さんよォ」
ジャンプ越しに、銀さんの気だるそうな声。
発せられたその言葉に、ピクリと私の肩が跳ねる。
心臓もトクリと音を立てた。
「え、女中…? 銀さん、どういうことですか?」
…なにこれ。
こっちのがどういうことって聞きたいよ。
……バレた…?
すると、玄関の外から「鈴ゥ〜!」と神楽ちゃんの声がした。
その場から逃げるようにして、玄関の戸を開ける。
そこにいたのは。
「鈴……ごめんアル。バレちゃったネ…」
しゅんとする神楽ちゃん。
そして、その後ろに土方さんと沖田さんが立っていた。
「そんな、なんで…」
「何でも糞もねーよ」
ぽつりと声を漏らすと、返ってきた返答。
いつの間にか銀さんが私の背後にいた。
「「どんだけ振り回されてると思ってんだ、お前らに」」
そう言って、銀さんと土方さんは嫌味ったらしい笑みを見せる。
何だその顔、ほんとムカつく。
ムカつく…ムカつくムカつくムカつく!
ムカつくけど、何か…嬉しいよコノヤロー!!
「…いつから気付いてたアルか?」
そう神楽ちゃんが問う。
「「最初から」」
「「……」」
「てめーさっきからハモってんじゃねーよクソ天パ!!」
「あァ!? てめーが真似してんだろコラ!!」
銀さんと土方さんで喧嘩勃発。
構っちゃ入れないので、無視して万事屋の中でお互い服を元に戻した。
再度外に出ると、まだ続いていたので。
「腹減った。帰るぜィ鈴。即効メシだ」
「了解です沖田隊長ォ!」
土方さんは放っておいて、
神楽ちゃんとさよならを交わし、万事屋を後にした。
(…あ、ということは、神楽ちゃんをキレさせたのはワザと…?)
(まぁねィ)
(なぁんだ! じゃあ印象は悪くなってないんですよね!)
(いや、元から悪いけど)
(ですよねー。ちくしょう…私が何をしたっていうんだ…!)
(てめーら何勝手に帰ってんだァァァァァ!!!)