二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【原作沿い】 ( No.533 )
日時: 2012/02/03 22:53
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)



ミツバさんが倒れた、と。
先ほどのザキさんからの電話の用件は、これだったんだ。
…ついさっきまで、元気そうだったのに…。


131)人は見た目じゃないという人ほど見た目を気にする


「…大丈夫かなぁ…」

はぁ、と溜め息をついて、ただ俯いて畳を見つめた。
今は婚約者の屋敷で、医者がミツバさんを診ている。
私たちはその隣の部屋で待機しているんだけれど。

…なんで、土方さんやザキさんがいるんだろう。さっきまでいなかったのに。

そしてなんでザキさんはアフロなんだろう。


「俺たちが思ってるより、病状は良くないみたいだね…。あ、それより何で旦那がミツバさんと?」
「成り行き。コイツもだけどな」
「鈴ちゃんも? そういえば沖田さんと走ってきたけど…」
「まぁ、はい」

「…そういうお前はどうしてアフロ?」
「成り行きです」
「どんな成り行き?」




しばらくすると廊下の襖が開き、

「皆さん。何のお構いもせず、申し訳ございません。私、貿易業を営んでおります。転海屋、蔵場当馬と申します」

そう名乗る男が姿を現した。


あぁ、この人が、ミツバさんの。
なんか意外だなぁ。ミツバさんって、こう…土方さんみたいな人がタイプなのかと。
まぁ人は見た目じゃないんだけどね。

…とか云々考えていると、廊下から沖田さんが現れた。


「あぁ、総悟くん。来てくれたのか。ミツバさんが…」

沖田さんは蔵場さんの言葉を無視し、土方さんをジッを見つめる。


「土方さんじゃありやせんか。こんなところでお会いするとは奇遇だなぁ」

…沖田さん…?


「どのツラ下げて姉上に会いに来れたんでィ」


睨みもせず、ただ、真顔で。
ザキさんが必死に土方さんを庇おうとしたが、
哀れにもその庇おうとした人間に蹴飛ばされる。

「邪魔したな」

土方さんはそれだけ呟くと、ザキさんを引きずって帰っていってしまった。



 ***


結局ミツバさんは入院することになり、
私たちもこれ以上此処にいても仕方がないので帰ることに。

また沖田さんと帰ろう、と、思う…んだけど。

「沖田さんがいなくなった」
「沖田くんなら病院まで付いて行っただろ」
「うそ! いつの間に!」

しょうがない、銀さんと帰ろう。





「…蔵場さん、か」
「なに、一目惚れしたのか。ダメだよ人の旦那盗っちゃ」
「何故そうなる。…ていうか逆です」
「逆?」
「なんか、クサいんですよねあの人」

なんていうのかなー…
初めて会っただけだし、よく分かんないんだけどさ。
なんっっか怪しい。これ女の勘。



( 臭いってお前…どこが臭ってた? 脇? 足? )
( 体臭じゃなくて。…はぁ、もういいです銀さん )