二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【お客様キャラ化企画!】  ( No.57 )
日時: 2011/08/16 17:55
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)



「で? 風呂入ってる間に盗まれたんだっけ」


29)いい考えは後の方になってから思い付くことが多い。


適当にぶらついていると、銀さんが事件のことを聞いてきた。

「あ、はい。一気にです。部屋にあったふんどしも」
「ふんどしの所有者がいない間に…」

ふんふんと新八くんが頷く。
君はふんどしより眼鏡のことを心配した方がいいんじゃないかな。

「何でだよ!」
「あれ、聞こえてた?」


 ***


「…ちょっと」
「あァ?」
「何時間経ったんですか、もう日暮れてんじゃないすか」

カラスが鳴く時間帯になってしまいましたよ。

「あー…もう食われたんじゃね?」
「うっわ適当! ふんどし食うとかどんだけだよ!」
「手がかりも糞もねーのに捜す方がどんだけだよ! 銀さん疲れた」
「…ですよねー。何の手がかりもないのにスミマセン。帰って屯所でも探ります」

そう言って私はふらふらと真選組の屯所へ歩き出した。

いやーでも結局ぶらぶら歩いてただけだよな。
 時 間 の 無 駄 だ っ た !


 ***


「ただいまです〜…」
「あっ、鈴ちゃんおかえり」

屯所に入ると、ザキさんがラケットを振っていた。

「どうですか、ふんどし見つかりました?」
「それが全然なんだよ。だから俺はこうしてミントンに専念してるわけ」

や、意味わかんねェよ。
だから、の意味が分からねェよ。

「ザキさん、ラケット貸してください」
「…え、ごめん嫌だ」
「何でですか」
「また折るんでしょ」

チッ、バレたか。
なんかザキさんがミントンしてるとこ見るとムカついて折りたくなるんだよね。

「あ、それでね。今日、急きょ考えた作戦を決行するんだけど…」
「へ? 何ですかそれ」
「一人隊士を風呂に入らせて、俺らは陰でふんどしを盗みにきた犯人を待ち伏せして捕らえるっていう」
「最初からそれやれよ」

捜す意味まったくねェじゃねーかコノヤロー。
万事屋も万事屋で全然だったし。

「ま、それだったらいけそうですね」
「でしょ? 俺が考えたんだ」

えっへんと鼻を天狗にするザキ。
ちくしょー地味な天狗め。

まァこれ、はたから見たらその隊士の風呂を何とか見ようとしてる人みたいになると思うんだけど。