二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【原作沿い】 ( No.598 )
- 日時: 2012/03/19 23:08
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: q4MzvCIN)
「は、はっ……ワシントンッッ!!あーちきしょう」
「汚ねーな!何だよワシントンってくしゃみじゃねーだろッ…っくし!!」
花粉の季節です…か。
139)花粉の季節に風邪をひくとややこしい
やっべ、さっきからくしゃみと鼻水ハンパねーよこんちきしょー。
客間でのんびりするつもりがくしゃみばっかで忙しいよ。
それは同じく客間にいる近藤さんや土方さん、沖田さんも同じようで。
「チッ…なんなんだよこの花粉。治まるもんも治まりゃしねェ」
鼻をかみながら土方さん。
「今年のは強烈らしいですねィ。何でも、どっかの星の植物らしいでさァ…へっくしょい!」
華麗にくしゃみをしながら沖田さん。
「どっかの星ってどこですか…天人なら入国の際入国管理局の人が色々するんでしょ。
何で入れたんですかッ…バックトゥザフューチャー!!」
やべーまだ鼻水垂れてきた。
「うほっくしょんんん!!!」
盛大に鼻水を撒き散らして近藤さん。
何だよそのくしゃみもうゴリラじゃねーか!!
鼻水を拭き取ろうと、近藤さんが机の上のティッシュ箱へ手を伸ばす。
はやく取れ。私も拭き取りたい鼻水。
「ん。……ティッシュ無くなったぞ」
………。
な、な…
なんやとォォォ!!
「まだあるだろ、結構ティッシュ買っといたんだからよ」
確かに机の上には新品のティッシュの箱が20段ほど積み重なっていた。
でもそれが全て空となり、その辺に転がっている。
なるほど、この箱が最後だったというわけか。
通りでゴミ箱が丸まったティッシュで山盛りなんだ。
「…って納得してる場合じゃなっ、くしょいィィ!!」
くしゃみ止まりやがれ、つーか鼻水が止まれェェェ
もう定員オーバーなんだよ!!
「自分の部屋のも使っちまってるし…しょうがねェ、買ってくるしかありませんぜ」
「買ってくるったって、外に出たらもっと酷くなるだろう。なぁトシ」
「もう内にいても外にいても同じな気はするが…これ以上酷くなんのはマズい。仕事どころじゃなくなるぞ」
うんうん、と私は頷く。
こんなの鼻にティッシュでも詰めとかなきゃ、ご飯とか作るとき絶対鼻水付着しちまう。
洗濯物に鼻水付着しちまう。鼻水が洗剤ですよ的な。
というわけでティッシュがこの上なく必要不可欠。
…でも誰が買ってくるんだ。
そんな空気に、私たち4人は花粉と共に包まれた。
沖田さんがチラリと私を見る。
「鈴、買ってこい。女中だろィ」
「来ると思ったよ! でも私だってキツいですよこんなの、無理です。
あ、そうだ、パトカーで行ったらいいじゃないですか。車内だしマシでしょう」
「アホか、車内に花粉持ち込んでどうする。次乗るときどーすんだ」
えぇ…それが一番良いと思ったんだけどなぁ。
すると近藤さんが拳を突き出しながら言った。
「よし、ここは公平にじゃんけんで決めよう!」
さすが局長。
でもじゃんけんは苦手なんだけどな。まぁいっか。
「近藤さん、それじゃ負けた1人じゃなくて2人にしやせんか。そっちのが苦しみを分かち合いながら…」
「買ってきた人に付着した花粉で更に酷くなるだろォォ!!」
私が突っ込んだのを無視されたのか、近藤さんは「おぉそうしよう!」と沖田さんの意見を採用した。
マジかよ…4分の1が4分の2になるわけか。
もう50%の確立で花粉地獄決定じゃないの。
「さーいしょはグー!! じゃーんけーんっ、」