二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【原作沿い】 ( No.613 )
日時: 2012/03/28 14:23
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: q4MzvCIN)



「こんなことになるならバナナの樹の種なんて買いにこなくちゃよかったァァァ!! ていうか銀さん大丈夫なの!?」
「泣くなヨ鈴! 銀ちゃんなんて気にしないで今はとにかく走るアル、ダメガネを蹴落としてでもナ!!」
「おいィィィィ!!」


142)人生とは永遠の迷路である


そうだ、神楽ちゃんの言う通りだ。
皆が皆無事でいられるなんて無理なこと。最低一人は囮にならなくてはいけない。
屁怒絽大魔王に、坂田銀時という名の生贄を差し出しただけのこと……アディオス銀さん!!


———ドドドドドド


……きっ、


「来たァァァ! ものっそい足音がっ後ろからァァァ!!」
「来た、来おったでェェ!」
「ていうことは、銀さんはもうッ…!!」

新八くんが走りながら後ろを振り返る。
バッキャローお前首動かす暇があんならもっと足動かせ死ぬぞてめェェェェ!!


「いィィィやァァァァァ!!!」


大魔王の声がァァ!!……と思ったのは銀さんの悲鳴で、
後ろから走ってきた銀さんは私たちを通り越す。


「え、銀さん、地球は!? 地球守るんじゃなかったの!?」
「地球より自分じゃああ!!」
「なにそれェェ!!」

こんなときにもメガネは突っ込むつもりか!
冷静に考えろ、銀さんにも一理あるだろ! なんでたかが地球のために自分が犠牲にならにゃいかんのだ!!

「鈴、さっきから新八に色々言ってるけど、ちゃんと口に出せヨ」
「喋ってる余裕なんてないんだよォ!」


て、ていうかっ…これ、この家ッ……
全然出口が見つからないぞ…!!?

「同じとこずっと走ってる感じがするんですけど! なにこれ!」
「出口がないよ、出口どこォ!」
「罠ヨ、この家自体が罠ヨ!」
「あそこ、あそこよォォォ!!」

謎のおねえ口調で銀さんが指差した先は、一つの個室。
なるほど、あそこに隠れるというわけですな!

ばんッ!と勢いよく扉を開け、部屋に滑り込む。
地面に手をつき肩で息をしていると、新八くんが悲鳴をあげた。

「どうした新八」
「あ、あれ……」

新八くんの視線の先に、目を向ける。
そこにあったのは、

「さいだァァァん!!」
「ですよね、祭壇ですよね! 生贄捧げるんですよねあそこに!」
「嫌ヨ! 私死にたくないィィ!」

なんだよこれ、本当なんなの勘弁してください!!

「ちょ、元々は銀さんが生贄になる役目だったんじゃないですか、ここで大人しく寝とけば皆ハッピーエンドですよ」
「バカヤロー俺だけバッドエンドだろうがァァ!!」

なんて言っているうちに、大魔王は迫ってきていて。

「坂田さーん!!」

どひーーッ!!
きた、今度こそ大魔王きた!

急いで近くにあった茂みに隠れる。(てか何でこんなところまで植物生えてんだ)


「おかしいな、こっちから物音が聞こえたのになぁ…」

そう呟きながら、祭壇部屋に入ってきた大魔王。
ごくり、と息を飲む。
気付くな、気付いてくれるな…!

「っ…はっく、」

…その願いは、叶わなかった。

神楽ちゃんがくしゃみをする寸前で、銀さんと新八くんが口を押さえたが。
微かな音に、しっかりと大魔王は反応したご様子で。


「見つけましたよ」


くぁwせdrftgyふじこlp!!!!