二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【3Z始めました】 ( No.655 )
日時: 2012/04/22 11:48
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: JzqNbpzc)



「ぎゃあああああああああッッッ!!!」


ドドドドドッ(来た道を戻る音)

バシンッ(副長室の襖を思い切り開ける音)

ドドドッ(真っ暗な副長室に駆け込む音)

キンッ(ナニかを踏んだ音)


「※☆@%——ッ!!!!」(土方の声にならない叫び)



151)眠れないときは羊を数えろって言うけど何で羊なの



「ぐへッ」

何かに躓き、べしゃりと畳の上にこける。
いってー…つーか真っ暗だよ。寝るの早いよ土方さん。
あれ、てか私に何に躓いたんだろう。躓いたっていうか踏んだ感じだったんだけど……

軽く首を傾げて考えていると、部屋が明るくなり眩しくて目を瞑った。

「てんめッ…何してくれてんだコラァァ!!」

目を開くと、布団から出て股間を押さえる土方さんの姿が。
あら…もしかしてわたくし…

「土方さんの大切なナニかを踏んで……」
「うるせェ!!」
「すみませんすみません。真っ暗でナニも見えなくて」
「オイ、それ何か変換ミスしてない?」

はい? ナニが?

…はっ、そんなことより!!


「さっき中庭でッ……」
「やっぱりここにいた。何やってんでィこんな夜中に」

先ほど中庭であった出来事を話そうとしたとき、
白装束を着た沖田さんが開きっぱなしだった副長室に入ってきた。

「総悟、てめーも起きてたのか。つーか何だその格好。もしかしてお前また…」
「この時間帯が一番効果があるらしいんでィ」
「ンなこと聞いてねーよ!」


 ***


——2:00


「……で、何なんだお前らは。何でこんな時間まで起きてんだ」
「眠れないからです」
「俺も鈴と同じでさァ。それと、土方さんを呪うために。
 土方さんのためだけにこんな時間まで起きてるんですぜ、感謝しろ死ね」
「総悟ォォ!! 外に出ろォォォ!!」

枕元に置いてあった刀を手にとり、中庭に出ようとする土方さんを止める。


「……じゃあ、何で眠れないんだお前らは」
「「……」」
「他の奴らはちゃんと寝れてるだろ。仕事したから」
「何ですかその私たちは仕事してないみたいな言い方!」
「酷すぎるぜ土方コノヤロー」
「じゃあ疲れてぐっすり眠れるはずだ」
「「……」」

…うん、眠れるわけないんですよね。
疲れてないし。あんま仕事してなかったし。

……大分昼寝したし。



(今日あったかいですねー)
(そうだねィ)
(眠くなっちゃいますねー)
(そうだねィ)
(……)
(……)
(……グー…)
(…クカー…)


3時間後。


(沖田隊長、鈴ちゃん。起きてください)
(…ん、ザキさん)
(副長に見つかったら怒られるよ)
(うるせーザキ、黙ってろィ)




………。

うん。眠れないよ。