二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【すぺしゃる企画&アンケート】  ( No.77 )
日時: 2011/08/17 09:53
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)



「潜伏した攘夷志士捜すならお手のもんだが、捜し人があれじゃあ勝手が分からん」

近藤さんはノースリーブのままかっこつけて歩き出す。


32)んー…RE:無題。


「で、誰を捜してるんですか?」
「あァ? お前知らずに付いてきたのかよ。ほら、これだよ」

そう言って土方さんが取り出した一枚の写真。
さらさらの黒髪に華やかな着物は、いかにもお姫様という感じだった。

「お姫さんが何を思って家出なんざしたんだか。
 人間立場が変わりゃあ悩みも変わるってもんだ。俺には姫さんの悩みなんて想像もつかねェ」

お姫様が家出ねー……。
裕福な暮らしをしているはずなのに、何が不満だったのだろうか。

近藤さんは腕を組みながら言う。

「立場が変わったって、年頃の娘には変わりないさ。
 最近お父さんの視線がいやらしいとか、お父さん臭いとか、色々あるのさ」
「お父さんばっかじゃねェか」

でも確かにお父さんは臭くなってくるよ。
うちの父は今んとこ大丈夫だけど。

「江戸の町を全て正攻法で捜すなんざ無理があるぜィ。ここは一つ、パーティーでも開いて姫さんをおびき出しましょう」
「そんな日本昔話みてェな罠に引っかかるのはお前と鈴だけだ!」
「え!? 何で私まで入ってるんです!? 私お菓子パーティーじゃないと行きませんから!」
「結局は行くんじゃねーか」

てへ☆
あ、あとバーベキューも追加で。

その時、後ろから局長を呼ぶザキさんの声が聞こえた。
…つか、おま、ザキ。
何でお前までノースリーブなんだよ。被害者か?

「どうした? 山崎」
「目撃情報が! どうやら姫様は、かぶき町に行ったようです」

「かぶき町…?」

“かぶき町”と聞いた土方さんがピクリと反応した。

「よりによってタチの悪い…」
「? どうしたんですか土方さん」
「…何も」