二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【すぺしゃる企画&アンケート】 ( No.79 )
- 日時: 2011/08/18 16:03
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
かぶき町参上!
行ったことはあるけど
まだゆっくりとお店見れてないんだよね〜♪
「近藤さん土方さん沖田さんッ、私ちょっと色々見てきま〜す♪」
「あッ、鈴、てめェ待ちやがれッ…」
「まァトシ、好きにさせてやれ。色々はしゃぎたくもなるだろう」
「近藤さん、分かってるか? ここは物騒なんだ」
「心配しなくてもあんな可愛げのない女襲うバカなんていやせんぜ」
33)女の友情は素晴らしいけど女の喧嘩は恐ろしい。
うわァ、色々ある〜♪
何ここ楽しい! 見てるだけで楽しい!
目に入った駄菓子屋に入った。
すると、そこにいたのは
「神楽ちゃん!」
「ん? あっ、鈴!」
その神楽ちゃんの隣にいる女の子は…
「紹介するネ。この子はそよちゃんアル」
「女王さんのお友達ですか。よろしくお願いします」
「あっ、いえ、私は楠木鈴です」
つか女王さんて誰?
…神楽ちゃんしかいないよな。
………って、待て。
この顔…そしてこの名前……
「そよ姫…?」
土方さんたちが捜してた、家出したお姫様。
***
「…鈴さんは、真選組の方なのですか」
あれから土方さんらのことやそよちゃんがお姫様だということを忘れて、
三人で遊びほうけた。
空がオレンジに染まってきた頃、
ベンチに三人並んで休憩的なものを取り、言い忘れていた私の身分をそよちゃんに話した。
「あ、でも安心して! 私、そよちゃんを捕まえたりする気全然無いから」
すると、寂しげな表情をしていたそよちゃんは驚きの表情を私に見せる。
「まァ後から土方さんに怒られると思うけど。慣れてるんで気にしない…」
苦笑いをする私に、そよちゃんは慣れとは恐ろしいものですね、と笑った。
「…女王さんと鈴さんはいいですね、自由で」
「自由?」
私は仕事三昧で自由ではないと思うんだけど…
まァ色々と勝手に土方さん達と行動してることで自由な奴になってるのかな。
「私、城からほとんど出たことないから、友達もいないし…外のことも何も分からない。
私に出来ることは、遠くの町を眺めて想いを馳せることだけ。
あの町角の娘のように自由に跳ね回りたい、自由に遊びたい…自由に生きたい。
そんなことを思ってたら、いつの間にか城から逃げ出してました」
…。
そうか、そよちゃんが家出した理由は自由を求めて…。
そよちゃんは縛られてたんだ。
神楽ちゃんはただ団子の棒をくわえて話を聞いていた。
「でも、最初から一日だけと決めていた」
「何で? 自由に生きたいならずっと家出してればいい。ね、神楽ちゃん」
「そうアル、万事屋に来るといいネ」
私と神楽ちゃんの言葉を、そよちゃんは静かに首を横に振って否定した。
「私がいなくなったら、色んな人に迷惑がかかるもの…」
「その通りですよ」
そよちゃんが言い終わったと同時に、頭上から聞き覚えのある声がした。
「さ、帰りましょう」
「…土方さん」