二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンーオリキャラ募集中! ( No.101 )
日時: 2011/10/23 13:25
名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)

(9) 疑わしい再開としたら

 小鳥を追い部屋から出ていった結祈の姿を呆れたように眺める奏始。同じく一同。
しかし奏始は浅く呼吸をすると話し始めた。
「……悪気はないんだ、ただ昔からああいうひねくれた性格してるんで友達も出来ないし……人との関わり方をよく知らないだけなんだよ。」
すまなさそうに笑う彼を見て大半のメンバーが結祈とは正反対だ、という思いを抱いただろう。


その後、もう夜に近いから各自やることをやって寝たらどうだという奏始の考えに全員が頷き事前に割り振られた個人部屋に戻ろうと立ち上がりだした。





ーーーー一人を除いて。
「なぁ、お前さアタシと会ったことってないかな?」
高いソプラノの声。
赤色の髪に青い帽子が目を引く女子選手。
財前 塔子であった。
いきなり話しかけられ唖然とする奏始をおかまいなしに質問攻めにしていく。
「いや、キャラバンで名前聞いたときからあれ?とは思ってたんだけどさぁ。本人見たらやっぱりどっかで会ったことあるなーって。それで天咲はアタシのこと知ってる?」
一方的に言葉を投げかけられやや後ずさりしながらも返答を考える奏始の姿を見て塔子は再び口を開こうと息を吸うがそれを声にする直前にあり得ない現象が起こった。
「あ……れ?……天咲は!?」
「「「「!?」」」」
先程まで質問攻めに会い後ずさりしていた彼の姿が全員の目前で一瞬の内にーーーー


「消えた……の?」

ーーーー消え去ったのだった。