二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンー ( No.19 )
- 日時: 2011/08/25 10:44
- 名前: 宙詩 風梨 (ID: P/D0CuiW)
- 参照: どうにかして結祈の絵を載せたい。
(5) 突然?のお客様
「美空君!ねぇ結祈ちゃん知らない?」
「結祈……?さぁ……見てないけど……」
放課後の校庭に二人の人物の声が響いた。
一人は桃色の髪にオレンジの目をした体操服の少女。
もう一人は紺色の短髪に緑の目。
黒と蒼のジャージを着ている少女と同年代らしき少年。
「そういえば、今日練習試合あったよね?」
ポン、ポン、とリフティングをしながら少女ーー日和 彩世に問いかける“美空君”こと東雲 美空。
「あぁ……確かあったよ。えぇと……何中だったっけ?」
なんとも曖昧な返答をする彩世はベンチに座って本を読んでいる。
「ん〜……覚えてないなぁ……」
リフティングを続ける美空。
先ほどから一度もボールが地面に触れていない。さすがキャプテンと言ったところである。
「まぁ……どこでもいいよ。来たら分かるし?」
「……それもそうだね〜!よし私、部室の掃除してくる!」
いってらっしゃい、と呟く美空に背をむけて部室に走りだす彩世。
仮では無く正規のキャプテンとマネージャー。練習試合の相手が分からなくてどうする。
という程マイペースな二人。
いつの間にやら二人きりだった校庭にも、ちらほらと人影が見え始め陸上部や野球部も練習準備をしている。
そんな部活風景を眺めていた美空の耳に聞き覚えのある甲高い女子の声。
声のする方向を見ると猛スピードで走ってくる後輩の姿がみえた。
「で、どうしたの?帆那未ちゃん。」
自分の前で息切れしている後輩に極力優しく尋ねる美空。
「ど……うしたっ……て、……なんでっあんなのが……」
途切れ途切れに言葉を紡ぎ、震える手で自分の後方を指さす帆那未。
そして真っ青な顔で叫んだ。
「なんで、雷門中サッカー部がこんなとこにいるんですかぁあ!!」
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柊 帆那未
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