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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンー ( No.199 )
- 日時: 2011/11/23 13:11
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
(3) 五つの運命と狂い済みの歯車。
「……なんであいつら動かないんだ?」
ゴール前で円堂が呟く。
前半二失点を取り返そうとする雷門と追加点を狙う鏡花。
相対する思いを持つ二チームは後半戦開始の笛が鳴った瞬間動き出した。
ーーーーが、動かない人影が一つ、二つ。
「……うわぁ、どうしようか。後のこと考えてなかった。」
顎に手を当て考える結祈。
「あー……やばいな、後半戦のこと忘れてた。」
額を抑えながらうつむく奏始。
「「ーーーー僕/俺、これ以外必殺技無くなったんだったっけ。」」
屋上ーーーー
「ほら、あのとおり。成長どころか劣化してる。」
「ーーーーやっぱり必殺技あれ一つずつしかなかったのか?」
「……恐らくね。まぁ<<時間流内事故>>も<<九重の不協和音>>もかなり威力は落ちてたし。」
「……いかにも奏始はパワー、結祈はスピードに頼ってたもんなぁ?」
試合を観戦する二人はどこか残念そうに呟き顔をしかめる。そんな重い空気の中、不意に屋上の扉が音を立てて開いた。振り向く誓許と無反応の永恋、彼女の肩から飛び立っていく小鳥。さまざまな反応のを示した先客に扉を開けた人物ーーーー銀髪に青いブカブカのパーカーを着た男の子は駆け寄る。
“おかえりー”と男の子の頭をくしゃくしゃに撫でる誓許と肩に止まった小鳥に対し嬉しそうに“ただいま”と返答するとふんわりと微笑んだ。
「金魚さんとお友達になったんだ!!」
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