二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンー ( No.238 )
日時: 2011/12/04 19:29
名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)

<裏> 嘘か本当か

 「……アンタ生きてたんですか。」
「あらら、誓許酷いこと言うわね?死んだとでも思ってたの?」

突然の来訪者に対し向けられた視線は数分もしないうちに嫌悪の感情を持ったそれへと変わる。

その人物に対し一番に口を開いた誓許。しかしその口調は試合を観戦していたときのような軽い物ではなく、何か強いマイナスの感情を含んだ重いものだった。

「……むしろ死んで欲しかったですよ。」

そう呟くと鋭く出雲を睨みつける。“酷いわね。”と口にはするものの顔はニコニコと微笑みを絶やさない出雲は黙ってしまった誓許からふと視線を隣にずらし、

「永恋もねぇ……挨拶くらいしなさいよ?」

と、更に微笑む。そして、

「なに?久しぶりにあったら喧嘩?……全く少しは仲直りしようとか思わないのかしら?」
あたかも母親のように言う。

ふん、と鼻をならしそっぽを向く結祈。、黙り込んだ永恋と誓許。いずれにせよ好ましくない反応を示した三人だが後の一人、奏始がピクリと反応する。


「……仲直りも何も、俺等の過去を壊したのは紛れもない










出雲さん、あんたじゃないんですか!!」

彼女を睨みつけ獣のように叫ぶ奏始。
そんな彼の赤い目には様々な感情の入り混じった混沌の色が浮かんでいた。