二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンー ( No.266 )
日時: 2011/12/16 14:16
名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)

(12) 強制的加入じゃないですから。

 「……で。神原と天咲は雷門の仲間になるんだよな!!」
「「……は?」」

二人の前に立ちまるで太陽の如く笑う円堂。
そして彼の後方にはすでに二人分の雷門ユニフォームと指定のジャージを持った春菜の姿。

「いやいや、ちょっと待てよ円堂。まぁ仲間にならなくもないけど……。」
「僕、昨日の夜君達の敵かもしれないって言ったのに仲間にするの!?」

“君達の味方でもあるけど敵でもある。”

昨日の夜雷門の面々の前で結祈が宣言した言葉だ。

元気よく頷く彼に唖然とする二人。
よく見ると周りの者も不満気ながらどこか納得している表情で、どうやら仲間にすることは決定事のようだった。



「……瞳子監督からの命令だってよ。」

誰に聞いたのか、しかめっ面で結祈に耳打ちする奏始。
“あぁ、なるほど。”と手を打つ結祈は少しばかり不満な表情を見せた。

「……監督という立場をフルに使い嫌がる他校生徒を無理やり仲間に、」
「してませんから。つかお前こそ仲間なりたくなったんだろ?」
「まぁそうなんだけどさ。」

結祈の言葉を遮り訂正を入れて円堂に向き直る奏始。



「仲間に……なっていいのか?」

首を傾げ問う。明るい茶髪がゆらぎ赤い瞳に疑問の色が浮かぶ。

対する円堂の反応は、



「おう!よろしくな!!」



と、簡素ながらも優しい物だったという。