二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンー ( No.276 )
日時: 2011/12/22 22:40
名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)


<忘れ去られた過去と君。>



「……優しい幻なんて見せられたって苦しいだけなの。」







じゃあ僕に何ができるの?幻を創造することしか出来ない。





所詮全て偽物だよ、だって仕方ないでしょ?




「僕の存在自体が幻なんだもの。」




全てを忘れた少女は思う。














「時間の流れに逆らうなんて、人間のやっていい事じゃない。」







じゃあ俺を利用するアンタも人間じゃないのか?




どうせ俺を俺としてなんて見ていないことなんて想像がつくよ。




「だって俺をアンタが見つけられるわけないだろ?」



全てを嫌う少年は笑う。









「自身の始めから終わりまで全てを知って何が楽しいの?」







そんなこと知らないわよ、馬鹿馬鹿しい。




でもアンタが私を羨んでいるのは見えてるのよ?




「だって世界は私の手の中にあるんだものね。」




全てを知りえる少女は語る。












「逆さまに、逆さまに。運命を受け入れずにいて何を考えている?」







否定することだけが運命じゃないなんて分かってる。




でもオレに否定しか与えないのはアンタだろう?



「まぁ、反対を望まないこともねえけどな?」




全てを恨んだ少年は信じる。