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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンーオリキャラ募集中! ( No.49 )
- 日時: 2011/09/22 18:18
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
(other 1 )嘘つき天使と宣告者
「ーーーーこれでいいかい?“嘘つき天使”さん。」
結祈と奏始が去った屋上で赤髪の少年が言う。
そして“早く出ておいでよ”と続けると扉に向かってにこりと微笑む。
しばらくすると音も無く扉が開き中から少女が出てきて小さく呟いた。
「……一体いつ私が嘘ついたの?嘘つきはアナタのほうでしょ?
ーーーー“ヒロト”。」
彼女の橙色の長い髪がフワリと風に揺れた。
「嘘?今だってついてるじゃないか。自分自身の心にさ。」
ヒロトと呼ばれた赤髪の少年の言葉にピクリと反応する。
そして“心当たりがあるんだろ?”と優しく問いかけてくる彼を鋭く睨むと口を開いた。
「私は、嘘なんてついてない。ましてや天使でもない。
私がしてるのは、ただ“視える運命”を伝えてるだけ。
そして偶然そのとうりに今が動いていく。
全て、何もかもが、ただの“偶然”。
ーーーーそして“光の代償”。それだけのことなの。」
“アナタは黙ってて。”と締めくくり目線を外すとうつむき、黙り込んだ。
「“要らない未来”の代償が“必要な光”……か。」
少年は小さく呟いた。
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