二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンーオリキャラ募集中! ( No.63 )
日時: 2011/10/07 17:59
名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)

(3) 蜃気楼の少女

 「……でかいな。」
「そりゃ、校舎よりも金かかってるからな!」
寮の前に立ちつくす面々。
あれから、理事長の出雲に美空が許可をとり鏡花の寮に泊まることとなった雷門中一行。
寮は校舎の裏側に建っていてあまり気がつかなかったものの綺麗に整備されていてそこらの別荘とは比べ物にならない大きさを誇っていた。


「まぁ、これだけ大きくても利用者は数えるほどしかいませんけどね。」
と帆那末は語る。
「朝練の多いサッカー部と変態だらけのサッカー部と付き合ってても疲れない超人ぐらいです。」
「なぁ、帆那末オレら先輩だぞ!」
兄の芽吹の叫びを華麗にスルーした彼女はどこからか淡い桃色の携帯を取り出すといくつか操作し円堂の眼前に突き出した。
戸惑う彼をよそに彼女は続ける。
「結祈先輩に用があるなら頑張って探して下さい。言っておきますがあの人は簡単には見つかりませんし下手したら会えません。
この画像の女子生徒を絶対に忘れないで下さい。
忘れたらーーーー



会えないと思った方がいいかと。」


どうやら画面に映る紫髪の少女が雷門の探し人の一人らしい。
“忘れるな”という言葉の意味がいまいち理解出来ない円堂首を傾げると苦い顔をした芽吹がこう言った。



「結祈はなぁ……なんでか他人の記憶に残らないーーーー“蜃気楼”なんだよ。」