二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンーオリキャラ募集中! ( No.82 )
日時: 2011/10/09 13:18
名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)

(6) 蜃気楼の実体は…

 「……うん、早くしないと校舎の方にいっちゃうから急いで!」
花園の言葉を屋上付近担当だった土門、一ノ瀬に伝える。
秋が半信半疑の二人をなんとか行動に移させたところで電話を切ると間髪入れずに春菜が問うた。
「あの……私思ったんですけど、なんで花園さんは神原さんのこと知ってたんですかね?
神原さんは……すぐ消える蜃気楼なのに。」
不思議そうに言う春菜に曖昧な返答をする。ーーーーいわれてみれば確かにそうだ。だが今はそんなことを考えている余裕は無い。
秋の携帯が再び鳴りだす。



“おい、秋!神原見つかったぞ!!”
嬉々とした円堂の大きな声が小さな携帯から響いた。








 「どうも、はじめまして。神原 結祈です。……ってかこんなことしなくても僕のこと知ってるよね?」
寮の中の大部屋に集合した雷門中一同。
全員で入ってもまだまだ場所は空いていてみんなで半円状になって座っていた。
ちなみに美空や鏡花陣はもう一人、この場に姿の無い“天咲 奏始”を探しにいったきりであった。


彼らの目の前には薄い紫髪と蒼い目が印象的な少女。
頭上にはいつの間にやら、あの幽霊と間違われた小鳥が旋回していた。
「なんか聞いた話じゃ僕を仲間にしたいらしいね。」
髪をいじりながら言う結祈。
「あぁ。エイリア学園を倒すためにお前の力が必要なんだ!」
エイリア学園の破壊活動やサッカーの悪用について細々と話し始める円堂。
“僕の力が?”と疑問を持った結祈は最初は目を輝やかせながら円堂の話を聞いていたがやがてつまらなさそうな顔になるとため息をついた。
「……残念だけど、断る。」
「「「「「え?」」」」」
唖然とする周りをよそに淡々と続けていく結祈。
「ごめん、僕さぁ君達の意見には同意できない。
自分達が勝って破壊活動をやめさせる?
サッカーの悪用を止めさせる?
そうすればみんなまた平和に楽しくサッカーできる?
……そんなの考えも覚悟も甘すぎるよ。僕についてのデータなんて皆無だったろうしここまで来たからそれなりに期待してたんだけど、そんな浅はかな理想と考えと覚悟じゃ無理。
僕はエイリア学園を倒すだけじゃなくて……助けたい。
もちろんそれに伴う犠牲だって覚悟してるつもり。君達とは根本的に違う。」
自己紹介をしたときの明るい声音とはかけ離れた低く暗い声で言う。
頭上を飛んでいた小鳥が羽休めかは分からないが結祈の肩の上にちょこんと座っていた。




「……ちょっと待て。神原、助けたいとはどうゆう意図だ?お前の言葉の意味を説明して欲しい。」
結祈の発言の後から続いた重たく暗い沈黙を破ったのは雷門の司令塔、鬼道だった。
真剣な表情で問いかけてくる鬼道に対し“本当に聞くの?”と意地悪い笑みで質問を返すと口を開いた。


「“助けたい”……普通に考えて僕が完全に君達の味方じゃないことはわかるよね。まぁ要するにーーーー僕は君達の味方でありながら敵でもある。それと同時にエイリア学園の敵でもあるし、味方でもあるってことさ。」
“蜃気楼の正体は敵、味方どちらだろうねぇ?”

+
はい、結祈さん爆弾発言ww
今日は幻月更新して明日馬鹿一色を更新しようと思ってます。