ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

ーーーーーーW学園生徒会室
AM10:30

「・・・ヴェ〜・・・ルートォ〜・・・終わらないよぉ〜・・・」
「つべこべ言う前にさっさと片付けろフェリシアーノ！！！」
「あぁ、爺にはキツいです・・・」
「菊、頑張るヨ。私も手伝うからネ」
「サボりの起源は俺なんだぜ！！」
「じゃああんたのせいでこうなったんだよね」
「それも一里あるある。ところで香は何処行ったあるか全く・・・」

第十一話「一方その頃の俺と憂的なby香。(作者視点」

「・・・」

・・・正直言って、暇、の一文字で表せる香君が廊下を適当にブラブラと歩いてました

向かいからは、憂が歩いて来ました
多分同じく暇人なのでしょう

『あ、香』
「・・・此処で何してる的な？」
『うーん、クララちゃん見つからないから戻ってきた。香は？』
「別に、的な・・・」

香はうつむいた。理由は分からないが憂は察したかのように笑った

『あ、所謂暇人ってやつ？なら休み時間終わるまでちょっと付き合ってよ』
「・・・は？え、あ、ちょっと待っ・・・」

憂は香が言い終わる前に手を取り、走り出した
香は何処に行くのか全く分からない為ただただついていくしかなかった

・・・だが、ただついていくのは何だかあれなので香は思いきって口を開いた

「・・・何処行く的な？」
『挨拶！よく考えたらナタ嬢にもウク姉、バルトに中立にその他諸々挨拶してなくってさ！』
「・・・」

一人で行け

『やだ』
「Σ」

端から見たら何処ぞのカップルだ羨ましいだろ馬鹿ぁ←


さてさてヨーロッパクラス

『失礼。ナタ嬢とか居ますかなライヴィス君？ついでにトーリスとエドァルド、フェリクスにウク姉にバッシュにリヒテンも頼んだ。後は探す』
「えぇっ！？多いね・・・」
『あー・・・やっぱいいや！探すから待ってて！』
「あ、うん。分かった・・・」

そんなわけで香も付き合わされたわけで。全員居てホッとしたわけで

全員教卓の前に集めたわけで

『えーと、みんな久しいね』
「確かにそうだよね。アジアの転入生って憂だったんだ」
「僕としては嬉しいです。賑やかになりますね」
「憂なら・・・兄さんには手を出さない」
「うち毎日ワッフル焼いて待っとったんやで？な、兄さん？」
「・・・」
「・・・猫次郎さんも、喜んでる」
「憂ちゃんが来てくれて嬉しいな・・・」
「確かに憂が来ると今年の学園祭は更に盛り上がりそうだな」
「マジ楽しみだしーw」
「それよりも早く用件を言うのである。我輩も暇ではない」
「兄様・・・」
『あはは。みんなありがと！では、改めまして！』

憂は大きく息を吸う。表情は明るく笑顔で

『アジア組転入生、雛衣憂です！宜しくお願い致します！！』

勢いよく一礼
香ははぁ、と溜め息をついた。確かにつきますよね

『この一年間、この学園で頑張らせてもらいます！！仲良くしてやってください！！！』

そして敬礼。表情は変えず、ただ真っ直ぐ

眩しいくらいに、彼女は輝いた






ーーーーーークラスへの帰り道
憂は香と手を繋いだ

『付き合ってくれたお礼！』と言って、離さないのだ
香は少し恥ずかしそうに頬を赤らめたままだったが



『・・・お礼は素直に受け取りなって！』

憂は明るく笑った

「・・・で、も・・・これは、無理的な・・・」

香は憂を見て、微かに苦笑した
憂は『そーかな？端から見たらカップルに見えて良いじゃん！』と言ってとぼけた


























「・・・端から見たら・・・カップル・・・すか・・・」


香は少しだけ、嬉しそうだった

ーENDー
あれ、こんなはずじゃwww^p^