二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫 夢小説 「桜麗」   ※イラスト描きます。 ( No.249 )
日時: 2011/12/06 17:15
名前: 亜鶴 (ID: JFBEfYhr)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=-2zv8eRwXwo&feature=related

第二十七幕 きづかいと必要


ほとんど出店を回り、足は悲鳴をあげていた。小梅は疲れ果てうとうとしていた。そんな小梅を気遣って・・・
「小梅、そろそろ帰ろう」と言うと、小梅は一瞬・・・悲しい表情をしたが、明るい表情にもどる。

「はい!」と返事し、前に進んだ。進むと同時に「あっ!!」と大きい声をあげた。

「どうした?」ぬらりひょんは小梅に聞いてみた。

「花緒が切れちゃった・・・」と落ち込んだ。その場にしゃがみこんだ。するとぬらりひょんは、
「ほら、乗れよ」としゃがんで、小梅に背を向ける。

((これって・・・負んぶ・・・!?////))

「そんな・・・ぬらさんに悪いです。私は裸足で歩きます。」と言い、立ち上がって、両方の下駄をぬいだ。

「遠慮すんなって。ほら」

「え・・・でも・・・」

「ほら」と負んぶを受ける姿をやめない。

「じゃあ・・・お願いしますっ!!////」と言い、ぬらりひょんの背中に乗る。



<小梅視点>
——————切なさを抱えたまま・・・私は貴方に背負われた。貴方に触れるだけで・・・心が痛い。

愛しい気持ちが溢れた。もう抑えきれなかった。苦しかった。



「祭り楽しかったか?」
「はい。とても楽しかった・・・」

「そうか!よかった。」

「ありがとう。ぬらさん」

「ああ」

ゆっくり時間が進んでゆく。

「なあ」
「はい?」
「お前はワシのこと好きか?」
「はい。」素直に答えた。

「これからも一緒にいてくれるか?」
「え?」

「ずっと一緒にいてくれるか?」
「・・・・」黙ってしまった。一緒にいられるなんて、私にはまだわからない。

「小梅?」
「ごめんなさい・・・。わからないんです。」

「お前、ワシから離れる気か?」
「離さないぞ!どこにも行かせない。」と強気に貴方は言いました。うれしかった。

「じゃあ離さないでください。私が逃げないようにしてください!」と言い、瞳からは涙が溢れた。

「わかった。じゃあ結婚しよう。」
「ワシにはお前が必要なんだ。」


「・・・・////はい。」思わず、言葉が勝手に出てしまった。どうしてくれるんだ・・・なんでそんなこと言ったのよ。私はあともう少しで居なくなるというのに。ばかだな・・・。



「ありがとう」と彼は言った。もうこの言葉が出てしまえば、断れないじゃないか・・・・。もう私、自分が嫌。









             つづく


※感想・アドバイスください。

あと以前紹介した奥華子さんの「楔」をURLに貼り付けました。聴きたい人はクリック!!