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一方その頃、菊の家では…

菊「ふぅ…やはり春は縁側で日本茶ですね…」

菊は本当に早起きをした（５時半には既に起きていた）ので、今はのんびりと、縁側でジャパニーズティータイムのようだ。

菊「痛…そういえば…先程縁側に出ようとしたとき、障子が滑らかに開かなくて力を入れたせいで腰にきたんですよね…障子、買い替え時でしょうか…。…おっと。最近、独り言が多くて敵いませんね。これも歳のせいでしょうか？」

とそのとき。菊の家の電話が鳴った。

菊「誰でしょうか…。だいたいの想像はつくのですが」
フェリ「…早く出ないかなぁ…。…あ！もしもし、菊？」
菊「もしもし、答えは全部「いいえ」で答えているつもりの菊ですが」
フェリ「んとね、今日、みんなで集まってピクニック行こうって思ってるんだけど、菊今日暇？」
菊「え…一応暇ですよ。つい先程まで縁側で朝一番のお茶をすすっていたところですよ」
フェリ「へぇ…じゃ、菊は来れるんだね？（縁側ってなんだったけ？）」
菊「ええ。とりあえず今のところは。他に誰か誘ったんですか？」
フェリ「電話をかけたのは菊が初めてだよ。あと、兄ちゃんを説得中だよ」
菊「そ、そうですか…頑張ってくださいね」
フェリ「時間と場所は後で言うから」
菊「はい、待ってますよ。あ、行くときに、私特製のおにぎりを持っていきますね」
フェリ「え、ほんと？Grazie！じゃ後でね」
菊「はい…あ、切られましたか…。—みんなでピクニックですか。となると結構な量がいりますね…。早速具材を買いに行かねば！」

菊は家を出て、商店街のほうに駆けていった。