二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜正反対の最強双子姫〜 ( No.144 )
- 日時: 2011/09/08 07:21
- 名前: 刹那 (ID: CA3ig4y.)
〜仕事部屋〜
ラティア「…少し休憩。」
ラティアは仕事部屋を出ると、自分の部屋に向かった。ビアンはラティアの肩に乗っている。
〜ラティアの部屋〜
ラティア「これから秘密の場所に連れて行ってあげるわ。」
ビアン「ニャ〜?」
ラティアは本棚にある1冊の分厚い本を取り出す。すると、黒いボタンが出て来た。ラティアはそのボタンを押す。すると、本棚が動き、地下への階段が現れた。ラティアは階段を下りて行く。
地下には、大きな壁画があった。
ビアン「…ニャ?」
ラティア「これは、私とお母様の秘密の場所なの。」
ビアン「…ニャ〜…」
ビアンはそんな大事な所に、自分が入っても良いのか戸惑っているようだ。
ラティア「貴女に見て欲しかったの。」
ビアン「ニャ〜」
ビアンは肩から下り、壁画の前に立った。
ラティア「これはね、天使と悪魔を祀る場所なの。」
ビアン「…ニャ〜?」
ラティア「フフッ、どうして悪魔も祀ってるのかって顔ね。…人の心には、半分の善と悪がある。それは、この世界に住む者皆同じ。罪を犯した人も、どんなに親切な人でも、皆心の中に善の心と悪の心を持っている。だから、善だけでなく、悪の心も忘れないようにクラリス家では、悪魔も祀っているそうよ。」
ビアン「ニャ〜…」
ラティア「少し難しかったかしら?」
ラティアはそう言いながら、ビアンの頭を撫でる。
ラティア「…だから、罪を犯した人も許さなければならない…お母様はそう仰っていたわ…」
ビアン「…ニャ?」
ラティア「…でも、人はどんな罪も許せる程完璧じゃない。私だって…今、あいつをみたら…」
ビアン「ニャ〜…」
ビアンはラティアの肩に上がり、ラティアの涙を舐めた。
ラティア「…慰めてくれてるの?有難う。」
ラティアはビアンを抱きしめる。
ラティア「そう言えば、今年の千年祭、どうするのかしら…」
ビアン「ニャ?」
ラティア「千年祭って言うのは、千年に一度、魔王が目覚める日なの。クラリス家は、毎年その時期が近付くと、ある儀式を行うんだけど…その儀式が行えるのは20歳からなのよね…」
ビアン「ニャ〜…」
ラティア「私とティアラはまだ未成年だし…お父様とお母様はお亡くなりになられたし…まさか…あいつに任せるとか…?!…いいえ、それだけは絶対にさせないわ。あいつは、クラリス家とは縁を切ったんだから…」
ビアン「ニャ〜」
ラティア「あっ!そろそろ仕事に戻らなきゃ!!」
ビアン「…。」
ビアンは壁画をじっと見つめる。
ラティア「ビアン!行くわよ!」
が、すぐラティアの元に向かった。
要するに、クラリス家は天使と悪魔と深い関係にあると言う事です。そのお話はかなり後で。