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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- [ 奏 ] ( No.24 )
- 日時: 2011/09/22 19:34
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: KCnf7FEj)
- 参照: 合作とかやってみてえ……(
——はあ。
小さく、息を吐きだした。白くなったそれは、空気中に溶け込み消える。視線をやや俯かせがちに、適当な木の下へと腰を下ろした。
こうして雪を見ていると、怖くなってくる。何が、ということではなく、一人でいるということ自体が怖い。ぽた、と膝の上に落ちる雫に、やんわりと微笑を浮かべた。まだ、弱いままだ。胸が苦しい。会いたくなってくる。彼等に、無性に会いたい。
もう会えないかもしれないけど、それでも。行き成り居なくなったのはボクだけど、でも、会いたいよ。無意識に、呟きが零れ落ちた。
「、お兄ちゃん……」
皆に、お兄ちゃんに、——会いたい。苦しいよ、ねえ。皆、今どうしてる? 捕まっちゃった? ねえ、ねえ、アイタイ。傍で笑っててよ、また、鍋でも囲もう? 買い出しだって手伝うよ、だから、だから、居なくならないでよ——ッ。
叫びにも似たそれは、吐き出されることは無かった。ふわりと舞う雪が、肌に落ちる。冷たさに笑った。また、会えるよね?
二度と叶わない願いは、ゆっくりと舞い落ちる。
「——奏、」
穏やかなその声に、振り返った。
(待たせて、悪いな)
*
身内ネタ。
昔、なりきりで使ってた奏(GOの主人公のモデル)のやつ。
イナズマとは無関係。あの時の仲間に会いたい、
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