二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- [ 風丸×亜美と愛李と綱海 ] ( No.30 )
- 日時: 2011/09/22 19:34
- 名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: KCnf7FEj)
- 参照: 合作とかやってみてえ……(
風のように走るあなたが、好きでした。
*
今日もわたしは目であの人を追う。でも、あの人は何時もあの子を見ている。どうして、わたしを見てくれないんだろう。ずっとそう思っていた、けど、あの子の存在に気づいて、わたしは全てを理解した。あの二人は、両想いなんだ。
でも、わたしはそれを許せるほど心が広い人間じゃないから。ぺた、と窓ガラスに手をついてあの人を目で追った。笑みを浮かべるあの人の横には、あの子。ずきん、と胸が痛んだ。でも、きっと、これであの人は幸せなんだと思う。わたし、どうして、こんな。
「こんなに痛いのなら、恋なんて、」
そっと目を伏せた。笑う風丸君と、亜美ちゃんをこれ以上は見たくもない。溜息を吐けば、窓ガラスが曇った。夕焼けが教室を照らす。微笑ましいその光景が、わたしからすれば、嫉妬心を煽るものでしかなかった。嗚呼、わたし、初めて恋をしたんだ。
「、愛李……?」
ぽつり、と呟かれた言葉に気づき、わたしは振り返る。其処に居たのは怪訝そうに眉を寄せた綱海さんだった。あれ、どうして、——嗚呼、そっか。今、イナズマジャパンの合宿なんだよね。わたしは偶々学校に来て、クラスに居ただけなだけど。綱海さんとは一度会ったことがある。あまり親しいとは言えないけど、普通に友達な、そんな関係。
わたしが見ている方向へ目を向けて綱海さんは納得したように笑った。その笑顔が、悲しそうなのはどうしてだろう。
「ぁ、」
風丸君が不意に視線を此方に向ける。視線がかち合う。胸がどくん、と高鳴った。嗚呼、でも、すぐに視線は逸らされた。ずきん、と先程とは違う音がした。胸が、痛いよ。
綱海さんは何も言わずにぽん、と頭を撫でて帰って行った。わたし、嫌われちゃったかなあ、
*
新オリキャラ。
でもあんまし使わない。
この子を使う時は、綱→愛→風亜じゃないと萌えなi。げふん、多分次使うときは来月とかになりそう。