二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

[ マークと亜美 ] ( No.38 )
日時: 2011/09/22 19:33
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: KCnf7FEj)
参照: 海外組ヒャッホウ←

 ——懐かしい。
 今もずっと変わらない黒髪と、赤い目と、幼さの残る顔立ち。ゆっくりと笑めば、己の腕の中で寝息を立てる女性に目を寄せた。相変わらず小さくて、今にも壊れてしまいそうな体をしているくせに考えることは既に大人びてしまっている。さらり、と髪を指で梳いた。

「……アミ、」

 もう、俺もアミも大人になった。其れでも彼女は相変わらず俺の元へやってくる。俺への恋愛感情は無いと分かっている、けど、それでも少し期待してしまう自分が居る。まだ、アミのことを好いているのかもしれない。アミには好きな人が居るというのに、それでも。
 アミの姿が、酷くカナと重なって。弱々しい手に俺の手を重ねて、笑んだ。なあ、アミ、

「、なぁに? マーク」

 ぎゅう、と俺の背中に腕を回して笑むアミに、何でもないと笑った。きっと、もう、アミに俺の想いは伝わらないから。アミはもう、俺の想いを否定しているから、拒絶しているから。拒まれた想いを知っている、けど、でも。
 彼女は笑う。きっと俺の想いを知っているから。其れでも、笑う。何も言わないところが彼女らしい。彼女はきっと、俺のことを思いやってくれてるのに、なあ、アミ?

「、分かってる、分かってるんだ」
「まー、く、?」
「——分かってる、から、なあ、アミ、」

 思い切り抱き締めれば、アミは小さく笑った。悲しそうに、笑った。まるで私も分かってるとでも言いたそうな笑みに、俺も笑った。どうせ、叶わない恋なのだから。

「……好きだ」

 彼女の顔から、視線を逸らした。







海外組れんしゅー!((
マークよりもディランの性格がつかめないけど、ディランとの話が思いつかないんだよ^q^
暫くはマークとかフィディオとか行き来しそうだわ←