二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

[ 韓国4人と亜美と彩音 ] ( No.41 )
日時: 2011/09/22 19:33
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: KCnf7FEj)
参照: ちょっ、涼野の出番くれよ!

「——まだ、終わりじゃないよ?」

 駆け出す足、広がる笑み——そのままシュートを叩きこんだ。ピィィ、と響き渡るホイッスル。きらりと反射した金糸。ふわりと舞うそれは、明らかに女性の髪をしていた。満足げに笑う口許。スコアボードへ刻まれた点数は4-5。
 韓国代表ファイアードラゴンは、恐るべき力を見せつけた。呆然としている日本代表イナズマジャパンを見詰め、亜美と彩音は呆然と呟いた。嘘だ、と否定の言葉を紡ぎ出す唇は乾いてカサカサになっている。
 ゆっくりと二人に歩み寄る金髪の少女——否、少年は其の笑みを広げて見せた。憎々しげに睨んでいる亜美とは別に、彩音は何処か怯えたような表情を浮かべる。来るな、という呟きはどちらのものか分からない。





「——っていうバッドエンドを見たんだけど」

 亜美のその言葉に金髪の少年こと、亜風炉照美が苦笑を浮かべた。次いで、その会話をずっと聞いていた照美の隣に居た細目が特徴的なチェ・チャンスウは深い溜息を吐いた。横に流れハネている髪型の涼野風介、特徴的な炎の形をした赤い髪の南雲晴矢はやや呆れたような視線を亜美へと向けている。
 当の本人はと言えば、特に周りの視線を気にすることなくへらりと笑んでみせた。

「つまり、貴女は私達が負けてよかったと?」
「主人公はあくまで円堂くんだしね」

 さも当然のように言う亜美に、チャンスウは再度深く溜息を吐いた。照美は苦笑を消さず、それでも穏やかな視線を亜美に向けつつ「まあ、円堂君が主人公だよねえ」と肯定する言葉を発する。風介と晴矢は何も言わず、空を仰ぐ。

「————まあ、これで良かったのかもしれませんね」

 ぽつ、とチャンスウが呟いた言葉に、そうだね、という風介の言葉が返ってきた。






夢オチ!←
時間枠は大体、イナズマジャパンが優勝してちょっとぐらい。今やってる韓国戦見たとたん、これが頭に浮かんだから書いてみた。