二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第3話 ( No.26 )
日時: 2011/08/31 19:50
名前: ゆう ◆Oq2hcdcEh6 (ID: l78GGQ1X)
参照: 合作とかやってみてえ……(

*亜美視点*

 試合が開始されるようだ。あ、古株さんお久しぶり! 手を振ると古株さんは小さく笑った。何か懐かしいなあ……。でも、雷門中学校かなり進化してない? なにこれ有り得ない。有り得なくもないけど、広すぎる。

「さあ、まもなく始まりますっ! 雷門ファーストチーム対謎のチーム黒の騎士団! どうやら、雷門サッカー部の座を掛けた戦いになるようです!」

 か、角間くんの、の、家族、え、え!? いやそんな息子とかいる年齢じゃないし、多分キョウダイだよキョウダイ! うん、そうだそうだ。うんうんと頷いて、実況の声に耳を傾ける。うわ、何か久しぶりにこういう実況聞いたかも。プロじゃこんなアツイ実況ないしなあ。いや、あるけど、殆ど大人だから冷静だよ。

「、おっとぉ、新入生も居るようなので、自己紹介をいたしましょう! 私、実況を担当します、角馬歩でございます! 雷門における試合は、私が全て実況を担当させて頂きます!」

 ふうん……角馬くん2世ってとこだね! 何か新雷門も面白いじゃん。くす、と笑うと隣の奏ちゃんが不思議そうな顔をした。
 奏ちゃん、様子を見る限りじゃ強そうだし——きっといつか私の脅威になるかも。ま、最強の座は渡さないけどね。、あれ?

「、弱いなあ」

 ぽつん、と小さく呟いた。試合開始、そしてええと何かエロい人……南沢、くん? のシュート、神童くんのテクニック……駄目だ、こんなんじゃ。相手はフィフスセクターだし、シードも居るし。やった、と松風くん? が言うけど、これじゃあ止められちゃうよ。
 ——GKじゃない私でも止められるもん、あんなの。まあ、円堂くんはゴッドハンドとか使いそうだけど。無駄だけど。

「、ぼろ負けですね」
「そーだねー。よわっちー……どっちも弱いね」

 ダイレクトパスを空中でつなげていく黒の騎士団のテクニックは中学生でもそうそう出来るものじゃない。鍛え上げられているとは思う、でも、まだまだ詰めが甘い。鬼道くんならこんなの簡単に見破れる。

「ゴールッ! あっという間の出来事だー!」

 宍戸くんみたいな感じの子がシュートを決める。ネットを揺らしたそれに、私は小さく笑った。エイリア学園のときみたいだね! でも、ただのシュートにマジン・ザ・ハンドが敗れた(正確に言えば出せなかった、かな)ことを考えると大したこと無いのかも。

「空中でパスを繋げ、」
「一瞬でゴールまで……?!」

 神童くんと霧野くんが呆然と呟く。あーらら、もうこれ駄目じゃん。隣の奏ちゃんを見れば、つまらなさそうにしていた。

「、監督ー、奏ちゃんを出したらどうですー?」

 久遠監督にそう持ち掛けたら、少し考えた後に久遠監督は選手交代と声を上げた。え、ちょ、早いよ。誰と交代させんのかなー、なんて思っていると水森というあんまし有名じゃない、というか私は知らない子と交代した。
 何かこの子弱そうだしね。でも、神童くん達は驚いたような表情を浮かべていた。そりゃあそうだよね、新入生とファーストチームが交代なんだから。

「監督!? ですがまだ入部手続きも……!」
「、良いんじゃないかな? あたし、サッカーはあんまりやらないけど……この子、強そうだし」

 彩音ちゃんの助言もあり、選手たちは眉を寄せていたが監督の意見ということで渋々といった様子で試合を再開させた。さて、奏ちゃん? 君は一体、どんなプレーをするのかな? 嗚呼、楽しみだ。







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