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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 貴方なら、どう攻略する?【霧野蘭丸root】 ( No.19 )
- 日時: 2012/02/12 10:26
- 名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: DoyHUJg.)
〈霧野蘭丸root.Episode9.Event6〉
「……なぜ、ネットカフェ?」
あたしと蘭丸は、今、ネットカフェの個室の中にいた。
何だかよく解らないんだけど、興奮されている蘭丸さんがあたしの手を取ってこの店の中に入っていかれたのである。
個室は、椅子が二つとその前にパソコンが置いてある、そこそこ余裕のある間取り。……それにしても、この薄暗い照明が何とも甘いムードを演出しているなあ。
「いーじゃん。……ね、みお?」
蘭丸は、椅子は二つあるのに、自分の上にあたしを抱いて座っていた。蘭丸が喋る度に背中にゾクゾクと振動が伝わる。
「いっ! いいけど……」
あたしが顔を真っ赤にして言うと、蘭丸は満足気に微笑む。
「……!!」
蘭丸の手があたしの髪に触れた。
「……髪型変えるよ」
「え? あ、うん……」
あたしが了承すると、するっとシュシュが取れて、長い髪がバサッとおりた。
そして、何処から出したのかは知らないが、櫛で髪を梳かし始めた。流石、自分の髪が長いだけのことはある。慣れた手つきだ。
「みおの髪、ふわふわでさらさら……」
長い髪に撫でるように触れる。
「そうだな。シュシュつかって横で結ぼうか」
そう言って、低い位置で一箇所に横に結んだ。……イメージは、ふわふわ系お姉さんというところだろうか。
「ん、可愛」
すると、蘭丸は先程まで微笑んでいたかと思うと、いたずらっぽく笑みを浮かべており——
「よし、今からみおの可愛いトコ、全部引き出すからね」
——どういう意味だろうか?
あたしは、すぐにその意味を知ることになる。
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