二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 貴方なら、どう攻略する?【霧野蘭丸root】 ( No.21 )
日時: 2012/02/14 19:19
名前: Chaos;ほだす ◆w6bR1QqEtU (ID: DoyHUJg.)

〈霧野蘭丸root.番外編/Valentineday〉

 「ちょ、ちょっと……らんまるっ……」
 「みおー……このチョコ、どうやってとろうか?」

 日付変わらず、時刻は夕時。
 日向、霧野は、霧野宅でなにやらイチャコライチャコラしていた。

 イチャコラ——霧野は刷毛を使って、溶かしたチョコを日向の身体に塗りつける。

 「……ひあッ……ちょっ……あ」
 
 昼間とは、形勢逆転。霧野は悪戯な笑みを浮かべて、日向をいじくりまわす。それはもう、楽しそうに……。

 「みおは、本当に敏感だなぁ」
 「やめ……ろ……このッ、ヘンタイっ……」

 日向の腕、足は、塗られたチョコによって茶に染められていく。

 ————そもそも、何故こんなことになったのかというと。

 お察しの通り、日向がチョコをくれない『お仕置き』といって、強引に家に連れ込んだためである。

 「そうだなー……食べちゃおーか。チョコも、みおも……」

 まるで、広い草原でシマウマを見つけた、ライオン。息を荒げて、今にも襲いかかってしまいそうな勢いだ。

 「……ば、か……」
 「うおgどぁkhg@?!」

 いい加減にキレた日向は、遂に霧野を蹴り飛ばしてしまった。予想以上の威力……恐るべし、日向未律。

 ゴソゴソ……。

 すると、日向は自分の鞄から何かを取り出した。

 「……オイ、変態」

 日向の手には、小さな小さな箱。

 「……今日は、何の日だったっけ?」
 「……!!」

 ——きっと、それは……日向の気持ち。

 「バレンタイン!」
 「……あいよ」

 2月14日——女の子が、想いを寄せる男の子にその想いを伝える日。

 「ありがと……!! あ、でも……みおも、食べちゃうからね。俺を焦らした、お仕置き」

 ——いただきます。

〈霧野蘭丸root.番外編/Valentineday.End.〉