二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〜続・イナイレ*最強姉弟参上?!*参照500突破! ( No.160 )
日時: 2011/09/19 17:01
名前: 伊莉寿 (ID: r4kEfg7B)

第16話 音無先生

「へ〜、凄いですね、その転校生。」

職員室。

時間は昼、その大きな学校の1階にある部屋では、教師達がゆっくりしたり、話をしたりとまったりしていた。

ええ、と話をしていた男性教師が頷く。1時間目、天馬達のクラスで数学を教えていた教師だ。

一方話を聞いていた教師は、青い髪の女性教師——サッカー部顧問の音無春奈。

音「どんな子なんで(歌「失礼します。プリントを取りに来ました。」

音無が返事をして振り向く。歌音が自分のクラスの配布物を取っている所だった。

音(そう言えば歌音ちゃんって…同じクラス?)

音無は歌音と知り合い。

ティアラと一緒に暮らしている歌音とは、時々会ったりしていた。小さい頃から成長を見ていて勝手に子供の様に思っている。

音「歌音ちゃんっ、今日の放課後空いてる?!」

歌「…ティアラ姉の買い物に付き合わないといけないのよ。何の用事なで?」

音「今度の激励会で使う物を取りに行こうと思って…。あ、例の転校生(歌「杏樹なら大丈夫だと思うわ。」

誘っておくわね、と言って歌音が職員室を出る。

音「ありがとう!…って授業入ってるんだった、もう行かないと!」

後を追う様に音無も廊下へ出る。

橘「失礼しま…音無先生、また遅刻しそうなの?」

入れ違いに職員室に入る橘。包帯が汚れて、替えに来たらしい。視線は、近くにあった音無の机へ。

1枚のチラシが置かれていた。激励会で使う物を頼んだ店のらしい。

白いレースや黒、ピンクを主に、まるでお嬢様の着るドレスの様に豪華なチラシ。どうやらドレスを扱っている店らしい。

橘「一体、何を頼んで…」

ふ、と橘が微笑む。


                  「…あの子が、好きそうな店…」






月「私が…先生と?」

歌「サッカー部顧問、音無春奈。イナズマジャパンのマネージャーだった人。」

サッカー部、と月乃が復唱する。少し表情を曇らせた。

放課後になり、周りが少し明るくなった頃。彼女も部活に行ける様に準備していた。

月「…構いません、(橘「私も行って良い?!部活出られなくて暇でッ!」

月「橘さん。」

曇りは無くなった顔で、構いません、と言った。




部活は少しだけ出ることにした。

じゃあボレー練習しようか、と部長が言い準備をする。

ボレーとは、サッカーでボレーシュートと言うのがある様に、ノーバウンドでボールを打つ事である。

五「ボール出ししてくれる?」

月「あ、はい…」

月乃がコートの反対側で構える1年女子に向かってボールを打つ。丁度顔の辺りに行くように。

これを直接ラケットで打つのだが。

女子「ッ?!」

月「・・・!」

速過ぎた、と心の中で呟く。

1年生は反応できず、ボールはでこに当たった。痛、と額を抑える。

「大丈夫っ?!」「目に当たって無い?!?」

周りで練習していた部員が駆け寄る。月乃が何も言えず立っていると、部長の五十嵐がポン、と肩に手を置く。

月「部長…」

五「大丈夫、まだ慣れて無いんでしょ。何事も経験!えっと花音、大丈夫っ?」

当たった1年女子に声をかけると、大丈夫です!と返って来た。

月「…ボール出し、お願いします。」

五「え、杏樹ちゃん(月「早引きします。」

それでは、とお辞儀して月乃は駆け出す。

——その先に、橘が居た。