二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫〜離さない〜 ( No.181 )
- 日時: 2011/10/12 20:36
- 名前: このみ (ID: 1kkgi9CM)
番外編の続きです^^
順番変ですいません…。
それでわいきます!
番外編 「海だーーーー!!!!」・後編
「星奈?」
星奈が戻ってこない。
「…迷ったか?」
その考えを、慌てて消した。
『いくら聖奈でもそれはないだろ。一応中一だぜ?』
「どこ行ったんだよ…」
探しに、屋台のほうまで行く。
しかし、星奈と思われる人はいなかった。
不安が押し寄せる。
「おい、オヤジ」
リクオはカキ氷屋のオヤジに声をかけた。
「なんだい?」
「ここに、このくらいの背で、すんごい美人が来なかったか?」
リクオは自分の胸の下あたりに手を当てながら言った。
オヤジはう〜ん、と唸り
「来なかったなぁ…」
「!!」
リクオの目が見開かれる。
「あ、そういえば、さっきそこですんげーべっぴんさんが男に声かけられてるのは見たよ。その後どっか連れてかれちまってたな」
オヤジはリクオにお前さんの彼女かい?と聞いた。
リクオはああ、と低い声で言うと、どこから出したのか刀を握った。(水着なのに…)
「で、そいつらどこ行ったんだ?」
「あ、あっちだよ…」
左を指さし、その刀にビクつきながら答えた。
「そうか。どうも」
リクオは走りだした。
「お、おう…」
オヤジはリクオの背を見送ることしかできなかった。
「ん…」
目を開けると、声がかかった。
「よお。お目覚めかい?」
「!!」
星奈はあたりを見回し、声の主を探した。
が、周りは真っ暗でほとんど何も見えない。
しかも手と足を縄でで縛られているので上手く動けない。
その縛り方が雑で、少しでも動けば擦れて皮がむけるほどだった。
「動かないほうがいいぜ。縄が痛いんだろ?今まで捕えてきた女たちも痛いって言ってたしな。俺、結ぶの下手なんだわ」
ぎゃはは、と笑って言う。
じゃあお前が結ぶなよ、とツッコもうとしたがやめといた。
だんだん暗闇に目が慣れてきて、男達がどこにいるのかがわかった。
男たちは目の前にいた。
しゃがんで、星奈の目の高さに合わせようとしている。
「……ここはどこ?」
星奈はギロッと男達を睨みながら言った。
「お〜こわ。かわいい顔が台無しだぜ〜」
へらへらと笑いながら顔をぐっと近づけてきた。
口からは酒のにおいがした。
『……臭…』
星奈は顔をしかめると、縄の痛みに耐えながら起き上った。
「ほう…起き上がるとはね」
一番最初はぎゃははと笑い、次はへらへらと笑い、その次はにやにやと笑う男たちを見て、星奈は呑気に
『いろいろ笑い方があるわね…』
と思っていた。
しかし、そんな考えも一瞬で吹き飛んだ。
男たちはにやにやしたまま星奈を押し倒したのだ。
縄が擦れ、皮がむける。
「〜〜〜〜〜っ!!!〜〜っいった〜〜〜〜!!!!」
「はは、最初から起き上がらなければよかったのにな。馬鹿な女だぜ。」
涙目になりながら、男達を睨む。
男たちは星奈の水着に手を伸ばした。
「こんな体してるからいけないんだぜ」
男は星奈の上に乗ると、首の後ろで結んである紐をとろうとした。
星奈は泣きながら叫んだ。
「助けて…リクオーーーー!!!!」
「仰せの通りに。お姫様」
星奈が顔を上げると、そこには長ドスを持ち、不敵な笑みを浮かべたリクオがいた。
男たちはリクオが手に持っているものを目にし、悲鳴を上げようとしたが、その声はいつまでも聞こえてこなかった。
代わりにドゴッ、バキッ、ドカッ、という音が聞こえてきた。
星奈は目を瞑ってしまい、男たちが殴られているところは見なかったが、大変な目に合っているんだろうな、と思っていた。
嫌な音が止まった。
恐る恐る顔を上げると、リクオが星奈を抱きしめた。
「ごめん、星奈…。マジでごめん」
「リクオ…」
リクオはぎゅーーっと抱きしめる力を強くする。
「ごめん。俺がちゃんとついていけば…」
星奈はリクオが何回も謝るのを聞き、心の中で笑ってしまった。
さすがに声をあげて笑うのはダメだな、と思い必死に漏れそうな声を抑えた。
「ありがとう、リクオ」
星奈はリクオに笑みを向ける。
怒られると思っていたのか、リクオはきょとんとした。
「…え?」
「助けてくれて、ありがとう」
星奈は怒っていない。しかし、少しだけ悲しかった。
このままリクオが来てくれなかったらどうしよう、もうリクオに会えなかったら?、不安でいっぱいだった。
「いいのか?」
「うん」
「許してくれるのか?」
「うん」
「本当に?嫌いになったんじゃないのか?」
「ふふ、そんなに心配?」
じゃあ、というと、星奈はリクオに口づけをした。
「な…」
リクオは口を金魚のようにパクパクさせ、顔を赤くした。
「伝わったかしら?」
ニッ、と悪戯っぽく笑うと、リクオは自分の頬をポリポリと掻いた。
「伝わった」
(それよりリクオ、抱きしめるのそろそろやめてくれない?あたし腕と足すごい痛いんだけど…。)
(わ、悪ぃ!!)
(許さないって言ったら?)
(え…)
(嘘よ♪)
(ホッ…)
やっと後編できました!
やっとですね〜。やっとですよ〜。やっと続き書いたよ。
絶対番外編のこと忘れてた人いるよ。今さらどうでもいいって感じするよ。はは★
いやぁ、それにしても文才無いわ〜!自分でもびっくり!!
こんなんですみません…。
次はちゃんと本編入ります。また番外編とかはありません。
つーか、番外編のネタがない。
それでは、本編でお会いしましょう。
お粗末さまでしたm(_ _)m