二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 薄桜鬼 狐の婿入り? ( No.13 )
- 日時: 2011/09/25 13:47
- 名前: 薄☆桜鬼 (ID: O72/xQMk)
質話 「盗まれた句集、総司のお遊び」
千「大丈夫かな・・・」
千鶴は総司の戻っていった廊下を見ていた。
そして仕事に戻ろうとすると・・・。
その瞬間、総司の戻っていった廊下からドタドタという足音が聞こえてきた。
それは総司と土方だった。
総司は手になにやら本を持っていて、その後ろを土方が追いかけていた。
土方はなにやら大声で怒鳴っていた。
総「菜の花のーすたれに登る朝日かなー♪」
土「黙れ総司ぃぃいいいいいいい!!!」
総司が手に持っていた物は、土方の作った歌が書いてある、豊玉発句集だった。
それを大声で詠んでいたのだ。
まぁ、土方が怒るのも当然だろう。
総「はいっ♪千鶴ちゃん」
千「え・・ぇええ!!???」
総司は廊下から中庭にいる千鶴に句集を投げ渡した。
千鶴は慌てながらもその句集を受け取った。
それを見た土方は、中庭に下りて行き、千鶴に言った。
土「千鶴、それを渡せ・・・って・・・ん?」
土方が目にとめたのは、千鶴の肩に乗っている銀色の狐だった。
すると土方は顔をしかめた。
土「何だコレは?」
千「えっと・・・さっきの男の子です。」
総司は廊下に座り、笑いながら千鶴と土方を見ていた。
千鶴はその様子を見て、総司に言った。
千「・・・ひどいですよ、沖田さん!!」
総「ごめんごめん。だって面白いんだもの」
総司はまだ笑ったままだ。
土方は総司を睨み、また千鶴の方を見た。
土「そ・・・ソレを返せ、千鶴」
千「返します!返しますから・・・」
総「あーあ、つまんないの」
土「黙れ総司!」
句集は返されたが、土方はまだ千鶴を睨んでいた。
千鶴は何なのかと思っておろおろしていると
土「で、その狐、ものと姿に戻せ」
千「それは難しいんじゃないかと思うんですけど・・。妖力が戻らないと・・・」
狐「ふあぁあああ・・・。よく寝た」
ぽんっという音と共に、狐凛はまた人間の姿に戻った。
でも、まだ寝ぼけていて千鶴の肩の上だったので、千鶴が転げた。
狐「だ・・・大丈夫か!?千鶴!!悪い!!」
土「大丈夫か?おい、千鶴。」
総「あーあぁ。何してるんですか土方さん」
土「俺じゃねぇだろ!千鶴を部屋へ運んでやれ」
総「はいはい」
狐「俺も行くぞ!」
【続く・・・