二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 狐の婿入り?【参照140超感謝!!】 ( No.23 )
日時: 2011/11/27 18:16
名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)

捌話 「狐凛と平助」


平「あれ、土方さん、千鶴は?」
土「ああ、あいつなら・・・」

千鶴はあのあと、自室へ戻り、布団に寝かされた。
土方は他に仕事があったため戻ってきたが、狐凛は千鶴の部屋にいるままだ。

平「はぁ!?あいつと一緒に2人きりとか駄目だろ!」
土「ばっ・・・待て!」

平助はそう言うなり走っていった。
土方は何か言おうとして平助をつかもうとしたが、既に平助は居なかった。
正確には、走り去ったと言うべきだろう。

平「おい、千鶴ー!!」

バン!!という音と共に、千鶴の部屋に平助が入ってきた。
布団が敷いてあり、千鶴が寝ていた。
その隣には、布団の外で狐凛が横になっていた。
狐凛は見た目が女子っぽいので、その光景は不自然に見えた。

狐「・・・」

狐凛は平助に気が付いて視線を上げたが、すぐ千鶴に戻した。
平助が千鶴の隣に座ろうとすると、

狐「お前は来なくても平気だぞ。俺がずっと千鶴の傍に居るからな」
平「なっ・・・」
狐「土方という奴にも同じ事を言った。さっさと出て行け」

平助はそれでも千鶴の傍に座ると、千鶴の上に手を置いた。
狐凛はきっとなって平助の手を振り払うと、怒鳴るように言い放った。

狐「純血の女鬼に触るな!穢れるだろう・・・!!!」

狐凛の眼は凄まじく、平助でも恐れを感じた。
平助は平助を睨んでいる狐凛を睨み返した。

平「ほー。じゃあ何でお前が千鶴に触れてんだ?」
狐「それは・・・俺が天狐だからだ。」
平「そんだけの理由かよ?」
狐「違う!俺は純血の天狐なんだ。純血同士なら穢れる心配も無い!」
平「へー?じゃあ俺みたいなのが触ると千鶴は穢れるってか!?」

狐凛と平助の喧嘩声は屯所の廊下にまで響いた。
それを最初に聞きつけたのは・・・

土「てめぇーら!!声がでけぇぞ!!他の奴等に迷惑だろーが!それに千鶴が起きるだろ!!」

そう、鬼副長こと、土方歳三だった。
鬼副長の怒鳴り声を聞いた狐凛と平助は、呆然として

狐「お前  の声が一番うるさいぞ」
平「土方さんの声が一番うるせぇよ」

同時に言った。
2人は次の瞬間睨み合って言った。

狐「同時に言うな」
平「同時に言うんじゃねぇ」

これもまた同時だった。
以外に仲が良くなりそうな2人だ。
千鶴はぐっすり寝ていたので、どんな声を聞いても起きなかったという。


  【続く・・・