二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 狐の婿入り?【参照140超感謝!!】 ( No.28 )
- 日時: 2011/12/11 15:13
- 名前: 流夢 (ID: O72/xQMk)
拾話 「亥の時の出来事」
総「土方さん入りますよ」
土「おぅ」
亥の時、土方の部屋を訪れたのは幹部達だった。
千鶴はとっくに寝静まっていた。
狐凛も空いている部屋で、狐の姿になって眠っていた。
総「今回は千鶴ちゃん、面倒なモノ連れてきちゃいましたね」
土「全くだ」
左「まぁ、千鶴らしいっちゃそうだけどな。仕方ねぇんじゃねぇか?」
土「仕方ねぇですむ話か?」
総「そうなると、もう斬るしかないですかね?」
一「物騒なことを言うな」
何故土方の部屋に集まっているかと言うと、狐凛について話合うためだ。
今まで皆、個人的に狐凛について考える事はあった。
だが、そろって話し合うのは初めてだ。
平「まぁ、千鶴は今までにも色々連れてきてたからなぁ」
千鶴は今までに、怪我をした猫やら犬やらを新選組に連れ帰ってきていた。
その度に土方に怒られ、怪我を完治させると、しぶしぶ外へ返してあげていた。
だが、今回は人間・・・、狐とまで言っているので大変だ。
烝「今回も、傷等が完治したら返す・・・というのはどうでしょう?」
新「それで素直に帰ると思うか?」
烝「・・・思いません」
皆一斉に溜息をついた。
どうも何時もどうりに行かないからだ。
土「あの狐凛って奴に出てってもらうしかねぇだろ?」
総「難しいと思いますよ。彼、千鶴ちゃん狙ってるみたいですし」
平「一日中千鶴に離れない日もあったからなぁ」
一「手立てとしては、雪村に新選組を出てもらう・・・だな」
平「え゛ぇっ!??」
一「手立てとして、だ。そうなる場合もあろう」
そのとき、パンッと襖が開いた。
襖を開けたのは、寝ている筈の狐凛だった。
土方の部屋に居る者全員を睨んでいた。
狐「俺は出ては行かないからな」
それだけ言うと、またパンッと襖を閉めて、あくびをした。
そして、また寝ていた部屋に戻っていった。
土方の部屋に居る皆は、訳が分からなくなっていた。
左「寝ぼけてた・・・わけじゃねぇみたいだったよな」
新「ああ・・・」
平「そーいやさー、あいつにも親居るんだろ?」
一「そうだな。居るのならば心配しているかもしれん」
土「とにかく!あいつを早く追い出すようにするぞ!!」
そして、子の時を知らせる鐘が鳴った。
皆自室へと戻っていく。
それを、柱の陰から狐凛が覗いていた・・・。
【続く・・・