二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

薄桜鬼 狐の婿入り? ( No.7 )
日時: 2011/09/06 22:38
名前: 薄☆桜鬼 (ID: O72/xQMk)

参話 「狐、お見通し!」


ばりっ!
煎餅を割る、良い音が響いた。
自称狐の狐凛は、狐のわりに煎餅が好きなようだ。
(狐といったらお揚げ・・・だよな?)
その横では、総司が金平糖を食べていた。

狐「で、今壱番気になるのは、何で俺が此処に居るのかだ。」
千「えっと・・・。」

千鶴は言いかけの口を塞ぎ、ちろっと土方を見た。
土方はまだ気に入らないようだが、真実を行ってやれという目だった。

千「あなた、道端で倒れてたんですよ?覚えてますか?」
狐「うーむ・・・。あ、そいや母君の怒鳴り声で空から落ちた気がする」
総「あはは、親子喧嘩?」
狐「何だったかな」

狐凛はしばらく考えていたが、頭にそれと言う記憶が浮かばず、諦めたようだ。
そして口を開いたとき出た言葉は

狐「ま、分からねぇモンは分からなくても良いんだよ!気にすんな!」

だった。
記憶力はあまり良くないらしく、面倒臭いと思った事はさっさと無くしてしまうような性格らしい。
土方は気に入らないに足して、呆れたようだった。
狐凛は開き直ると、千鶴に問うた。

狐「で、俺を助けてくれたのはお前か?」
千「え・・・ええ。まぁ。」
狐「ふぅ〜ん」

狐凛は千鶴の傍に駆け寄ると、じーっと千鶴を見た。
そして、腰に帯刀してある刀を見ると、また千鶴を見て、言った。

狐「お前、女子(おなご)だな?」
皆「!!」
狐「それにこの小太刀・・・これは鬼の一族、雪村家の刀だと思うが」
千「え・・・その・・・」
狐「お前、女鬼なのか?」
千「・・・」

千鶴は黙ったままだった。
俯いて下を向いている。
新選組隊士達は、驚きを隠せない顔をしている。

狐「別に、答えなくとも構わん」

狐凛は、まるで分かっているとでも言いたげに言葉を発した。
そして、気まずい沈黙が訪れた。

  
    【続く・・・