二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 薄桜鬼 狐の婿入り? ( No.9 )
- 日時: 2011/09/10 15:39
- 名前: 薄☆桜鬼 (ID: O72/xQMk)
伍話 「狐、未知なる力」
そして、平助の大声を聞いた左之助や新八がやってきた。
左「どうしたんだぁ?平助?」
新「かなりでけぇ声だったぞ」
千「あ・・・原田さん、永倉さん!」
千鶴はしどろもどろ、隊服のことを言おうとした。
だが、平助に抑えられた。
平「なんでもねーよ!な、千鶴!?」
千「う・・・うn」
千鶴が「うん」と言いかけた時、サッと狐凛が出てきた。
そして桶の下敷きになってびしょ濡れな隊服を持ち上げて言った。
狐「これが原因だ。」
左・新「!!!」
2人とも驚きの顔を見せた。
だがすぐ顔を苦笑顔に変えて、顔を見合わせた。
平助は、何で言ったんだと言いたげだ。
千鶴は申し訳ないように顔を背けた。
左「やっちまったみてぇだな、平助」
新「土方さんにどやされるぞ」
平「う・・・うるせぇ!」
左「で、どうするんだ?コレ。」
破れてしまった隊服の処理等はどうするのか、と左之助は聞いた。
皆で頭を捻った。
縫って直すか、そのままにしておくか、捨ててしまうか。
どちらにしろ、土方に怒られるのは見えていた。
皆がため息をついた時、狐凛が控えめに声を掛けた。
狐「・・・直せない事は無いぞ。俺の力なら」
皆「!?」
一斉に目が狐凛の方に動いた。
狐凛は冷や汗をかいたが、気せず続けた。
狐「俺は妖狐だからな。妖力を持っている。それを使えば・・・」
平「なるほどな!」
狐「だが、この人の姿になっているのにも妖力を使う。消耗が激しいな」
千「そんな・・・!」
狐「まぁ・・・千鶴に救って貰った礼に。まずは一つ目だ。」
狐凛は隊服を持ち上げると風にさらした。
すると隊服は風に揺れ、一瞬のうちに破れた跡が無くなった。
皆はわぁっと歓声を上げた。
すると・・・ポン!と言う音と共に、狐凛の姿が見えなくなった。
左「すげー」
平「あれ?狐凛は?」
狐「ここだ!」
声がしたのは地面の方だった。
下を向いてみると・・・。
小さな銀色の毛の狐が一匹いた。
狐「これが俺の本来の姿だ!」
【続く・・・